【前日比-42.22%の大暴落】ドキュサイン【DOCU】に学ぶリスク管理の要諦

ドキュサイン【DOCU】が大暴落した。

2021年12月3日(金)終値で前日比-42.22%の大暴落。

ドキュサイン【DOCU】の事例をもとに、
リスク管理の要諦について考える。

Ⅰ)テクニカル指標「マリアRCI」

エディ
テクニカル指標を過信しないこと。

一度に全力買いは厳禁である。

グラフのピンクの丸印で示したタイミング、
これまで4回の「売られ過ぎ」のアラームが発動されたが、
これほどまでの大暴落を事前に予測することは不可能だった。

「ある日突然、奈落の底に落ちるような大暴落が起こりうる」という前提で、
常に一定程度の余力資金を待機させておこう。

余力資金が精神的余裕を生む。

そして、有事に際して「狼狽売り」を防ぐため、
過剰なロングポジションを持たないこと。

Ⅱ)ドローダウンの規模

エディ
今回のドキュサイン【DOCU】は一日で大暴落する悲劇であった。

グラフのオレンジの丸印のところまで一日で一気にドローダウンが推移した。

そもそもの話として、
理論的に発生しうる最大ドローダウンは、株価が無価値になること。

すなわち下落率100%である。
このグラフでいうところのドローダウン「0.00」に相当する。

率直に言って、個別株投資はリスクが大きい。
経営破綻で上場廃止になれば、株価は無価値になり、
底値買いはもはや意味を持たない。
恐ろしいことだ。

一方、株価指数(インデックス)投資であれば、
時価総額上位の優良企業で構成されていることから、
ドローダウン「0.00」になる確率は限りなく「0」に近い。

暴落を好機到来と喜び、底値買いできれば、
その後の反転上昇で大きな利益を期待できる。

そういう意味で、
個別株に比べ、株価指数(インデックス)投資は安心できる。

ただし、リーマンショックのような大暴落は今後も発生しうるので、
「これ以上は下がらないだろう」と安易な想定は禁物だ。

想定外の大暴落が起こりうることを前提に、
どんな事態に陥っても底値買いに出動できるよう、
余力資金の常時確保は重要な課題だ。

まして、レバレッジをかける場合は尚更重要である。

「そんなこと、言われなくても当たり前のことだ」と言うかもしれない。

だが、人間には欲望や感情という煩悩がある。

煩悩は判断力を狂わせる。

第三者からみて「愚か」と思えることをしでかしてしまう。
それが人間の悲しい性(さが)である。

当たり前のことを頭でわかっていても、
煩悩のせいでそれができない。

悲しいかな、それが現実だ。

Ⅲ)リスク管理の要諦

ローズ
つまり、人間の持つ愚かさを回避することが、
リスク管理の要諦ということ?
エディ
そうだ。

人というものは、自分に甘いからな。
往々にして自分に都合よく解釈し、楽観的な想定で物事を考える。

その甘い精神が愚かな行動を生む。

偉そうなことを言っているが、
これは私が愚かな人間であるから、自分への戒めとしていることだ。

愚かな行動を慎むには、
「こうなったらこうする」という行動規範を、
第三者の公平な視点で常日頃から考えることが大切だ。

投資の場合は、
余力資金の確保、これが重要な課題であるし、
安易な期待で個別株で一儲け、ではなく、
地味でもいいから株価指数(インデックス)への投資が賢明だ。

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