バリュー株が成長株を圧倒へ 回答者の74%が予想 MLIV調査
Value Stocks to Trounce Growth, Say 74% of Votes: MLIV Pulse
バリュー株投資は世界金融危機以来、
周知の通り成長株に後れを取ってきたが、
再び優勢になりつつある。
債券利回り上昇でテクノロジー株が再び圧迫されていることが背景にある。
2022年4月25日(月)Bloomberg より引用
Value investing is winning again,
after famously * since the global financial crisis,
as rising bond yields stifle technology stocks anew.
lagging
直近五年の株価推移 2022年4月25日(月)終値現在
橙:S&P500【SPX】(ETF【VOO】や【IVV】と同等)
青:バンガード・S&P500グロースETF【VOOG】
赤:バンガード・S&P500バリューETF【VOOV】
私はこの考え方には懐疑的です。
金利上昇が企業業績に与える影響は、
率直に言って、バリューもグロースも関係ありません。
バリュー株だから金利上昇の影響が少ないというのは、
はっきり言って嘘です。
むしろ重厚長大の有形資産を抱える企業(バリュー株に多い)のほうが、
恒常的に設備を維持させるためにコストがかかり、
金利上昇の重荷に苦しむと見ています。
市場には神話があります。
「グロースは金利上昇に弱い」という神話です。
多くの投資家は、
そのロジックが神話に過ぎないと分かっていて、
目の前の流れに追随している。
それだけの話だと思っています。
充分に利の乗ったグロースについて、
利確と売り浴びせの理由付けとして、
金利上昇のせいにするのが都合が良い。
グロースの代替として、
これまで日の当たらなかったバリューが選好されているだけだと考えています。
新しいトレンドに追随して、
これからはバリューにシフトする投資家も増えることでしょう。
しかし、振り子のように再びグロースに光が当たる時が来ます。
そのスイッチングの費用対効果を考えると、
私は、バリューとグロースの双方を包含したS&P500をまるごと長期保有するのが、
コストパフォーマンスに優れた投資手法だと考えています。
これは事実です。
下記のグラフを見てください。
直近五年の株価推移です。
橙はS&P500指数を示します。
これをベンチマークにすると、
青のグロース株は、アウトパフォーム(優位)しています。
一方、赤のバリュー株は、
アンダーパフォーム(劣位)していることがわかります。