【銘柄格付】 レオナルド【BIT: LDO】Leonardo S.p.A. 2019年10月15日終値

エディ
常にあるべき姿を追求し、変えるべきは変えていく。

そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。

銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!

※今回は、米国株ではなく、欧州株を取り上げます。

ドルチェ
今回は、ミラノ証券取引所に上場しているイタリアの軍事企業、
レオナルド【BIT: LDO】を独自基準で銘柄格付します。

【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。

Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】

Ⅱ)財務推移 直近五年

Ⅲ)審査

①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース

→非該当: 加点なし(0点)

②【売上高】
直近五年で一貫して増加

→非該当: 加点なし(0点)

③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加

→非該当: 加点なし(0点)

④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース

→非該当: 加点なし(0点)

⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持

→非該当: 加点なし(0点)

エディ
今回は、米国株ではなく、欧州株を取り上げる。

レオナルド【BIT: LDO】は、イタリアの軍事企業だ。

社名の由来は、イタリアのルネサンス期を代表する芸術家、
「レオナルド・ダ・ヴィンチ」とされている。

2017年1月に現社名となったが、
前身は、国営から民営に転じた工業メーカー「フィンメッカニカ」だ。

国営時代は、イタリアの自動車メーカー「アルファロメオ」を傘下に擁するなど、
多角経営で知られていたが、
レオナルドへ社名変更して以降、事業再編により、軍事分野に特化している。

同社の強みは、電子機器の知見を活かした「防衛システム」の開発力にある。

特に、ミサイルシステム分野における欧州での存在感は大きく、
BAE システムズ【LSE: BA】や、エアバス【Euronext: AIR】と組んで、
欧州のミサイル開発共同企業体「MBDA」に資本参加している。

さて、本題の財務分析に移ろう。
第一印象は「脆弱な財務」である。

売上高が総じて右肩下がりであること。
フリーキャッシュフローがほぼ無いに等しい状態であること。
また、配当総額が不規則に増減していることも、投資家不安を駆り立てる。

株価も変動が激しい。
安定的な株価上昇を期待するのは困難か。

現状の延長線上で展望を考察すると、
キャピタルゲイン、インカムゲイン、ともに、果実を得るには厳しいものがある。

よほど有利な展開が現出しない限り、
あえて同社の株を購入する理由は見い出せないと判断する。

Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。

ローズ
厳正なる審査の結果、レオナルド【BIT: LDO】の格付は【星なし】となりました。
ドルチェ
個人の感想です。運用成果を保証するものではありません。

投資決定は自己責任でお願いいたします。

2 件のコメント

  • エディ王子様、この度の欧州防衛三巨頭の銘柄格付け
    お疲れ様でございます。
    ねずみ男、ここにっ。
    この度の銘柄レオナルド【BIT: LDO】はエディ王子様の審査基準である
    5つの内、全て【星なし】
    BAE システムズ【LSE: BA】は【一つ星】。
    エアバス【Euronext: AIR】は【二つ星】。
    BAE システムズ【LSE: BA】は2017年頃までは【IVV】を凌駕していた。
    (唯一、配当総額が増加を続けており、
    株主還元の意思が確認できることが救いである。)
    上記のエディ王子様のコメントを読んだ第一印象は、配当金を重視する欧州株らしい、でございます。
    第四の審査基準である【配当総額】だけは順調に右肩上がりだからでございます。
    私の未熟な投資経験上、欧州株は無理にでも配当金を右肩上がりにしている様に見えるのです。
    高配当なのもそのせいだと考えている次第でございます。
    翻って米国株は、欧州株よりも自社株買が旺盛なのもあり株価を右肩上がりにする事に
    心血注いでいると考えた次第でございます。
    (とは言っても、米国株以外では日本株、ユニリーバ【UL】、グラクソ・スミスクライン【GSK】とウェストパック【WBK】位しか投資経験がありません。
    本当に勉強不足で申し訳ありません。これくらいしか頭に浮かびませんでした。
    言い訳がましいですが。)
    エアバス【Euronext: AIR】の方は直近5年間【IVV】を凌駕している。
    第四の審査基準である【配当総額】も右肩上がり。
    「数字は嘘をつかない」という言葉のとおりと申しますか、
    BAE システムズ【LSE: BA】よりもエアバス【Euronext: AIR】の方がベターな投資対象だと
    思った次第でございます。
    この度の銘柄格付け、誠にありがとうございました。
    その場しのぎのコメントではなく、仕事が終わったら本当に投資だけでなく財務の
    勉強をしようと思ってます。
    貴重なきっかけをくださって本当に感謝しています。

    • ねずみ男さん、こんばんは。
      薔薇の艦隊のエディです。
      欧州防衛三巨頭の銘柄格付を通じて、
      こちらも新たな世界に触れることができました。
      ありがとうございました。
      「米国株以外では日本株、ユニリーバ【UL】、
      グラクソ・スミスクライン【GSK】とウェストパック【WBK】位しか投資経験がありません。」
      色々な経験をお持ちなのですね。
      私の場合は、日本株といえば、自社株投資会。会社の補助と配当再投資が魅力です。現在も継続中です。
      欧州株は、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン【LVMH】でした。今は保有していません。
      豪州株は、ウエストパック銀行【WBK】と、
      ナショナル・オーストラリア銀行【NAB】でした。今は保有していません。
      「仕事が終わったら本当に投資だけでなく財務の勉強をしようと思ってます。」
      財務を勉強すると、決算の時期が待ち遠しくなります。
      企業の健康診断のようなものです。
      財務諸表(決算書)は、いわば「カルテ」ですね。
      これを読み込む力があるかないかで、投資の結果に大きな差が生まれると感じています。
      表面上の配当利回りだけに振り回されないようにする。
      そのためにも、財務諸表(決算書)を読み込む力は必須です。
      私の銘柄格付は、財務諸表の盛り沢山のデータのなかから、
      特に重要なポイントに絞った「簡易審査」です。
      そこは、割り切っています。
      従いまして、実際に買付するか判断するには、さらに踏み込んで精査する力が必要です。
      例えば、薔薇の艦隊の護衛艦、ディスカバー・ファイナンシャル・サービシズ【DFS】は、
      銘柄格付で「二つ星」となっています。
      「二つ星」しかないにもかかわらず、護衛艦として艦隊に組み入れているのは、
      組み入れるに足るだけの理由があるからです。
      五つの審査基準を超えた判断が働いています。
      何を重視するかによって、その判断は人それぞれ異なります。
      財務を勉強するなかで、徐々に自分なりの判断基準が見えてくるものです。
      それから、私の持論ですが、
      簿記の資格については、あればそれに越したことはありませんが、なくてもよいと考えています。
      その理由は、簿記は、財務諸表(決算書)を作るためのスキルだからです。
      私たち個人投資家に必要なのは、決算書を作るスキルではありません。
      完成された決算書を見て、そこから何を読み取るのか、そちらのほうこそ重要です。
      企業の収益性、安全性、成長性を確認することが目的だからです。
      例えるならば、
      簿記は、自動車を製造するノウハウ。
      個人投資家に必要なのは、自動車を運転するノウハウです。
      ねずみ男さんとのやりとりを通じて、私も様々な気付きを得る機会をいただき、感謝しております。
      今後とも、よろしくお願いいたします。

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