レオナルド【BIT: LDO】を独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】
Ⅱ)財務推移 直近五年
Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→非該当: 加点なし(0点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→非該当: 加点なし(0点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→非該当: 加点なし(0点)
レオナルド【BIT: LDO】は、イタリアの軍事企業だ。
社名の由来は、イタリアのルネサンス期を代表する芸術家、
「レオナルド・ダ・ヴィンチ」とされている。
2017年1月に現社名となったが、
前身は、国営から民営に転じた工業メーカー「フィンメッカニカ」だ。
国営時代は、イタリアの自動車メーカー「アルファロメオ」を傘下に擁するなど、
多角経営で知られていたが、
レオナルドへ社名変更して以降、事業再編により、軍事分野に特化している。
同社の強みは、電子機器の知見を活かした「防衛システム」の開発力にある。
特に、ミサイルシステム分野における欧州での存在感は大きく、
BAE システムズ【LSE: BA】や、エアバス【Euronext: AIR】と組んで、
欧州のミサイル開発共同企業体「MBDA」に資本参加している。
さて、本題の財務分析に移ろう。
第一印象は「脆弱な財務」である。
売上高が総じて右肩下がりであること。
フリーキャッシュフローがほぼ無いに等しい状態であること。
また、配当総額が不規則に増減していることも、投資家不安を駆り立てる。
株価も変動が激しい。
安定的な株価上昇を期待するのは困難か。
現状の延長線上で展望を考察すると、
キャピタルゲイン、インカムゲイン、ともに、果実を得るには厳しいものがある。
よほど有利な展開が現出しない限り、
あえて同社の株を購入する理由は見い出せないと判断する。
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。
投資決定は自己責任でお願いいたします。
そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。
銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!
※今回は、米国株ではなく、欧州株を取り上げます。