【銘柄格付】 ブラックロック【BLK】Blackrock Inc. 2019年8月16日終値

エディ
開戦の詔勅が発布された今、あらためて銘柄格付を再開する。

常時不断の見直しを行い、米国株ポートフォリオのあるべき姿を追求していく。

百年戦争(人生百年時代)に勝利するため、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!

ドルチェ
今回は、世界最大の資産運用会社、
ブラックロック【BLK】を独自基準で銘柄格付します。

【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。

Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】

Ⅱ)財務推移 直近五年

Ⅲ)審査

①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース

→非該当: 加点なし(0点)

②【売上高】
直近五年で一貫して増加

→非該当: 加点なし(0点)

③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加

→非該当: 加点なし(0点)

④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース

→該当: 加点あり(1点)

⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持

→非該当: 加点なし(0点)

エディ
ブラックロック【BLK】は、金融ウォール街の巨人である。

潤沢な資金力で世界の企業の株式を保有し、
経営に与える絶大なる影響力は、ときに「全能の神」とも称される。

私は、その神々しいまでの影響力に大変な魅力を感じ、
かつて、このブラックロック【BLK】を、
薔薇の艦隊の「旗艦」として配備していた。

忘れもしない。
2017年12月、クリスマスイルミネーションが夜の街を彩る季節。
ブラックロック【BLK】の株価は暴騰していた。

日に日に上がる株価。
このまま天に向かって青天井に進んでいけば、天下統一の日も近い。
そういった異様な高揚感に包まれていた。

わが執事、ドルチェに至っては、
北新地の美女と美酒に酔いしれる有様であった。

な、ドルチェ。

ドルチェ
恥ずかしながら、実話でございます。

翌年2018年の株価暴落で頭を冷やし、
浮かれていた当時の自分を反省いたしました。

私を反面教師として、賢明なる読者の皆様には、
ゆめゆめ道を踏み外すことのないようお願いいたします。

ローズ
ほんと、男って、単純で馬鹿よね。
エディ
さて、ブラックロック【BLK】を取り巻く環境は、
厳しさの度を増している。

競合のバンガードが急速に台頭、
ブラックロック【BLK】のシェアを奪いにかかろうと価格競争を繰り広げている。

すなわち、提供するETFの「経費率」の値下げ合戦である。

これは収益力の減退につながる消耗戦であり、危険な兆候と私は判断、
ブラックロック【BLK】を旗艦から外すことを決断した。
(2019年2月1日約定にて売却)

ドルチェ
殿下、旗艦から外すに至った理由、もうひとつございますね。
エディ
そうだ。

ブラックロック【BLK】の四半期配当の増配ペースが
異様に早くなっていることに、私はかえって警戒心を抱いた。

これは何かあると。

ブラックロック【BLK】は、競合にシェアを奪われることの恐怖から、
増配ペースを加速させることで、株主還元をこれまで以上に手厚くし、
既存株主が同社から離れていくのを防ごうとしている。
私はそう感じたのだ。

「ブラックロックに焦りあり。」

同社の先行きに危ういものを感じ取った私は、
ブラックロック【BLK】の含み益がプラスのうちに、
早々に売却することを決めた。

同社の株価が、
いまだにS&P500指数をアウトパフォームするまで
回復できていないことを考えれば、
私の決断は間違っていなかった。

ドルチェ
殿下の御聖断は、フォーマルハウト王国の百年戦争史に残るものとなりましょう。
ローズ
まだ、今年の話なのね。随分と昔のことのように思えるわ。

それだけ、市場の変化の速度が速く、
私たちはそれに艦隊再編という形で対応してきたわけね。

私たちには「強運」がある。

だからこれからも、市場の荒波を必ず乗り越えていける。
そう信じているわ。

Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。

ローズ
厳正なる審査の結果、ブラックロック【BLK】の格付は【一つ星】となりました。
ドルチェ
個人の感想です。運用成果を保証するものではありません。

投資決定は自己責任でお願いいたします。

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