


ブラックロック【BLK】を独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】

Ⅱ)財務推移 直近五年

Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→非該当: 加点なし(0点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→該当: 加点あり(1点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→非該当: 加点なし(0点)

潤沢な資金力で世界の企業の株式を保有し、
経営に与える絶大なる影響力は、ときに「全能の神」とも称される。
私は、その神々しいまでの影響力に大変な魅力を感じ、
かつて、このブラックロック【BLK】を、
薔薇の艦隊の「旗艦」として配備していた。
忘れもしない。
2017年12月、クリスマスイルミネーションが夜の街を彩る季節。
ブラックロック【BLK】の株価は暴騰していた。
日に日に上がる株価。
このまま天に向かって青天井に進んでいけば、天下統一の日も近い。
そういった異様な高揚感に包まれていた。
わが執事、ドルチェに至っては、
北新地の美女と美酒に酔いしれる有様であった。
な、ドルチェ。

翌年2018年の株価暴落で頭を冷やし、
浮かれていた当時の自分を反省いたしました。
私を反面教師として、賢明なる読者の皆様には、
ゆめゆめ道を踏み外すことのないようお願いいたします。


厳しさの度を増している。
競合のバンガードが急速に台頭、
ブラックロック【BLK】のシェアを奪いにかかろうと価格競争を繰り広げている。
すなわち、提供するETFの「経費率」の値下げ合戦である。
これは収益力の減退につながる消耗戦であり、危険な兆候と私は判断、
ブラックロック【BLK】を旗艦から外すことを決断した。
(2019年2月1日約定にて売却)


ブラックロック【BLK】の四半期配当の増配ペースが
異様に早くなっていることに、私はかえって警戒心を抱いた。
これは何かあると。
ブラックロック【BLK】は、競合にシェアを奪われることの恐怖から、
増配ペースを加速させることで、株主還元をこれまで以上に手厚くし、
既存株主が同社から離れていくのを防ごうとしている。
私はそう感じたのだ。
「ブラックロックに焦りあり。」
同社の先行きに危ういものを感じ取った私は、
ブラックロック【BLK】の含み益がプラスのうちに、
早々に売却することを決めた。
同社の株価が、
いまだにS&P500指数をアウトパフォームするまで
回復できていないことを考えれば、
私の決断は間違っていなかった。


それだけ、市場の変化の速度が速く、
私たちはそれに艦隊再編という形で対応してきたわけね。
私たちには「強運」がある。
だからこれからも、市場の荒波を必ず乗り越えていける。
そう信じているわ。
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。


投資決定は自己責任でお願いいたします。

常時不断の見直しを行い、米国株ポートフォリオのあるべき姿を追求していく。
百年戦争(人生百年時代)に勝利するため、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!