ハンティントン・インガルス・インダストリーズ【HII】を
独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】
Ⅱ)財務推移 直近五年
Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→該当: 加点あり(1点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→該当: 加点あり(1点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→該当: 加点あり(1点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→非該当: 加点なし(0点)
2011年にノースロップ・グラマン【NOC】から分離独立して誕生した造船会社だ。
米国海軍の原子力空母の建造は、同社の一社独占。
原子力空母は軍事機密の塊であることから、
絶対不可侵のスーパーワイドモート企業といえる。
直近五年で、順調に売上高を伸ばしている。
ただし、造船事業を維持するに必要な「設備投資」が重荷となっている。
営業キャッシュフローから設備投資を差し引くと、
フリーキャッシュフローが算出される。
財務推移グラフの示す通り、
フリーキャッシュフローは若干減少傾向にある。
配当総額の増加は、現状水準から判断すると、当面維持可能とみる。
しかし、フリーキャッシュフローの今後の推移次第では、
やがて、増配の勢いに陰りが生じてくる危険性がある。
これを市場は懸念しているのであろう。
株価推移のグラフを見ると、株価上昇の勢いが失われつつあるのが確認できる。
軍事機密を扱う企業だけに、つぶれる心配は無用。
ただし、同社の場合は、現状のまま推移すると、
キャピタルゲイン、インカムゲイン、
ともに大きな果実を得られない可能性が高い。
だが仮に、軍事的緊張が高まれば、
造船需要が高まり、状況は一変するだろう。
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。
投資決定は自己責任でお願いいたします。
そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。
銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!