ソフトバンクグループ株式会社【JPX: 9984】を独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】
●IVVは、2019年10月24日終値(日本時間2019年10月25日 5:00)
●9984(ソフトバンクグループ)は、2019年10月25日終値(日本時間2019年10月25日 15:00)
Ⅱ)財務推移 直近五年
Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→非該当: 加点なし(0点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→非該当: 加点なし(0点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→非該当: 加点なし(0点)
ソフトバンクグループ【JPX: 9984】(以下、SBGと略す)の創業者、
孫正義氏は、日本を代表する実業家のひとりだ。
1957年、在日韓国人として佐賀県鳥栖市に生まれ、
1990年、日本に帰化した。
SBGは、世界の人々から最も必要とされる企業グループを目指し、
「情報革命で人々を幸せに」することを経営理念に掲げている。
中核事業の通信キャリア「ソフトバンク」に加え、
投資事業を目的とした「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」、
米国通信サービス事業「スプリント」、
半導体チップを手掛ける「アーム」等、
インターネットカンパニーとして、様々な事業を展開している。
2019年9月、SVFのポートフォリオに加盟する米国企業、
起業家のためのワークスペースを提供する
「ウィーワーク(WeWork)」の不祥事が発覚。
アダム・ニューマンCEOの辞任や、IPOの延期等を経て、
2019年10月23日、SBGがWeWorkに対し、
大規模な資金コミットメントを行うことについて合意した。
すなわち、巨額資金投入による救済劇である。
この動きに、市場は厳しい評価を下している。
SBGの株価は大幅に下落している。
直近五年で、S&P500指数に劣後しているのが確認できる。
また、S&P500指数と比較しても、SBGは、ボラティリティが高いことがわかる。
一方、財務推移をみると、
フリーキャッシュフローの変動が激しいことがわかる。
当ブログにおけるフリーキャッシュフローの定義は、
Morningstarに準拠して、
営業キャッシュフローから設備投資を控除したものを
フリーキャッシュフローとしている。
実際は、設備投資以外にも、
投資事業のための巨額資金投入が実施されている。
これを上記の控除対象に含めれば、
フリーキャッシュフローは直近五年で常にマイナス圏内となっている。
マイナス圏内であることから、本来、配当を捻出できる余裕はない。
それでも配当を継続するところに、株主還元の意思を確認できる。
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。
投資決定は自己責任でお願いいたします。
そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。
銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!
※今回は、米国株ではなく、日本株を取り上げます。