【銘柄格付】 マリオット・インターナショナル【MAR】Marriott International, Inc. 2019年10月21日終値

エディ
常にあるべき姿を追求し、変えるべきは変えていく。

そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。

銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!

ドルチェ
今回は、世界最大のホテルチェーン、
マリオット・インターナショナル【MAR】を独自基準で銘柄格付します。

【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。

Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】

Ⅱ)財務推移 直近五年

Ⅲ)審査

①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース

→該当: 加点あり(1点)

②【売上高】
直近五年で一貫して増加

→非該当: 加点なし(0点)

③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加

→非該当: 加点なし(0点)

④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース

→該当: 加点あり(1点)

⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持

→非該当: 加点なし(0点)

エディ
マリオット・インターナショナル【MAR】は、
2016年、シェラトンを有するスターウッドを買収したことにより、
競合のヒルトンを制し、世界最大のホテルチェーンへ躍進した。

同社が展開する30のブランドのうち、
最上級に位置する「The Ritz-Carlton(ザ・リッツ・カールトン)」は、
同社のなかで独自運営を許された、特別な存在である。

背景として、
従業員の心得が記された「Credo Card(クレド・カード)」を常に携帯し、
宿泊客に上質なサービスを提供していることが挙げられる。

財務推移を見てみよう。
買収に伴う売上高の成長が、FY2018に減収に転じている。
これは、マクドナルド【MCD】のビジネスモデルと同様に、
フランチャイズ化を推進していることによるものだ。

配当は着実に増配を続けており、
株主還元を重視した経営を実施していることが確認できる。

株価推移を見ると、2019年8月以降、株価下落傾向にある。
売買のタイミングがつかみにくいことから、
どちらかといえば、キャピタルゲインよりも、
インカムゲインに適した銘柄といえるだろう。

Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。

ローズ
厳正なる審査の結果、マリオット・インターナショナル【MAR】の格付は【二つ星】となりました。
ドルチェ
個人の感想です。運用成果を保証するものではありません。

投資決定は自己責任でお願いいたします。

2 件のコメント

  • 今朝のお目覚めはどの様な御様子でありましょうか?エディ王子様。
    ねずみ男でございます。
    マリオット・インターナショナル【MAR】の件についてでございますが、
    ブルガリのホテルを運営している様なので興味があり、少し調べたのですが
    (マクドナルド【MCD】のビジネスモデルと同様に、
    フランチャイズ化を推進していることによるものだ。)
    とエディ王子様も書かれている様に、私自身も【MCD】のラグジュアリーバージョンと考えたのですが、
    1、セクターが一般消費財セクターとなっておりますが、不動産会社の株と捉えては駄目なのでしょうか?
    ちなみに業種で検索したところ、Gaming, Lodging & Restaurants となっております。
    画像検索した結果は当たり前ですが、レストラン、娯楽施設、宿泊施設、等々。
    (世界的なホテル経営・フランチャイズ会社。各種商標を用いて、宿泊施設や バケーション・タイムシェア リング・リゾート施設をフランチャイズ化する。同社ブラ ンドと関連のあるプロジェクトの一戸建ておよびコンドミニアムの所有者グループへのサービスも提供。 )
    【上記のデータソースは Bloomberg】
    2、【CBRE】の【銘柄格付】のおり
    (不動産の恩恵を配当として享受する目的で、
    ポートフォリオに加えるのも面白いだろう。)
    時にエディ王子様は最近は不動産投資を考えている御様子ですが、
    個別株に拘りを持っているのはわかるのですが、ETFでは駄目なのでしょうか?
    ねずみ男は【IYR】を使用しておりますが、信託報酬が高い以外にデメリットは感じておりません。
    (ちなみに0.42%)
    しかもリスク資産の5%程度なので我慢出来る範囲かと考えている次第でございます。
    お手すきの際にでもお教えください。
    この度は拝謁を賜り、誠にありがとうございました。

    • ねずみ男さん、こんばんは。
      薔薇の艦隊のエディです。

      ご質問いただき、ありがとうございます。
      下記に回答いたします。
      「1、セクターが一般消費財セクターとなっておりますが、
      不動産会社の株と捉えては駄目なのでしょうか?」

      駄目か、駄目でないか、と問われれば、駄目ではない、と答えます。
      その理由は、マクドナルド【MCD】同様、マリオット・インターナショナル【MAR】も、
      「箱物」を活用して収益を得ているからです。
      広義の不動産銘柄ととらえても差し支えないでしょう。

      なお、時代の変遷により、セクター分類自体の変更もありますので、
      私個人としては、あまりセクター分類の違いは重要視しておりません。
      直近の変更事例を挙げますと、2018年9月、テレコムサービスセクターが廃止され、
      コミュニケーションサービスセクターが誕生しました。
      その結果、かつて別々のセクターに分類されていた、
      AT&T【T】(旧テレコムサービスセクター)と、フェイスブック【FB】(旧ITセクター)は、
      同じコミュニケーションサービスセクターに分類されることになりました。
      こういった変更が起こりうることから、
      セクターごとに、なにかひとつ、銘柄を選択しなければ、という考え方を、私は採用していません。

      「2、最近は不動産投資を考えている御様子ですが、
      個別株に拘りを持っているのはわかるのですが、ETFでは駄目なのでしょうか?」

      良い質問ですね。
      これについては、私も調査したことがあります。
      米国不動産投資に係る個別株とETFについては、
      S&P500指数とのパフォーマンス比較から、個別株の不動産銘柄【CBRE】に軍配があがりました。
      また、不動産投資の専門家でもある自由投資同盟の盟友、
      和製バフェット氏にも確認したことがあります。
      詳しくは、こちらを御参照ください。
      https://waseibuffett.com/what-about-us-real-estate-investment/

      今回、ねずみ男さんから、iシェアーズ 米国不動産 ETF【IYR】を御提示いただきました。
      パフォーマンスは、私の調査対象としたETF、SPDRダウジョーンズREIT ETF【RWR】を上回っています。
      2019年11月6日終値現在の直近五年のパフォーマンスを示します。
      【IVV】(S&P500指数ETF)50.85%上昇
      【IYR】(米国不動産ETF) 22.51%上昇
      【RWR】(米国不動産ETF)17.91%上昇
      【CBRE】(米国不動産個別株) 66.50%上昇
      経費率については、【IYR】は、0.42%(ねずみ男さん御提示の通りです。)に対し、
      【RWR】は、0.25% となっています。

      ちなみに、私は過去、高配当(現時点で11.59%)の不動産銘柄【TWO】に興味を持ちましたが、
      法律上の制約があるらしく、購入できませんでした。

      永住権を持たない日本人が、米国の不動産を直接購入することは、
      米国の国家安全保障上、事実上不可です。
      やはり、現地とのコネが必要です。
      そこまでこだわるなら、いっそのこと、米国に移住したらどうか、という考えもよぎります。
      しかし、そこはやはり、日本人。
      日本の文化、特に食文化(グルメ)の多様性に魅力を感じ、日本から離れるつもりはありません。
      日本は、やはり良い国です。

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