ネスレ【NESN】を独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】
Ⅱ)財務推移 直近五年
Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→該当: 加点あり(1点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→非該当: 加点なし(0点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→非該当: 加点なし(0点)
ネスレ【NESN】は、スイスに本拠を置く、世界最大の食品飲料会社だ。
日本の昭和世代にとっては、「ネッスル」の社名のほうが馴染み深い。
ネスレ日本のウェブサイトによると、次のように説明されている。
1994年に、社名を従来の「ネッスル日本」から、「ネスレ日本」に変更しました。
「ネッスル」とは、当社の社名である「Nestlé」を英語読みにしたものです。
ネスレは、本部をスイスのフランス語圏におく国際企業です。
フランス・ドイツ語読みの「ネスレ」を世界的には使用しているため、
表現の統一を図るために変更しました。ネスレ日本 公式ウェブサイトより引用
社名の言語表現にこだわりをみせるところは、
同社の誇りの高さを感じさせる逸話だ。
また、スイスは欧州の永世中立国であることから、
同社の財務諸表も、自国通貨のスイスフラン「CHF」となっている。
欧州統一通貨のユーロ「EUR」ではない。
スイスアルプスの高山植物「エーデルワイス」にも似て、
格調高く、品位を感じさせるグローバルカンパニーである。
同社の「ネスカフェ ドルチェ グスト」に親近感を抱くひとりでございます。
おいしさへのこだわりは、
さすが王室の執事だけあって、誰よりも敏感ね。
自分の名前を冠しているだけに、親近感を抱くのも納得ね。
ネスレ日本 公式ウェブサイト「ネスカフェ ドルチェ グスト」
コーヒーブランド「ネスカフェ」に加え、
チョコレート菓子「キットカット」、麦芽飲料「ミロ」といった、
錚々たる人気商品が揃っている。
そのうえで、同社の財務を確認してみよう。
第一印象。「安定経営」のひとこと。
世界最大の食品飲料会社だけのことはある。
まさにディフェンシブ株を象徴するような財務推移となっている。
残念なのは、安定しすぎて、成長の勢いに欠けるところだ。
我々は「安定的に成長し続けること」を独自基準のコンセプトに置いている。
直近五年に渡り、一貫した成長を実現しているか、これを重視する立場だ。
そういった立場からすると、
いかに安定経営を実現している素晴らしい会社とはいえ、
独自基準に厳格に照らせば、厳しい評価とならざるを得ない。
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。
投資決定は自己責任でお願いいたします。
そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。
銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!
※今回は、米国株ではなく、欧州株を取り上げます。