スターバックス【SBUX】を独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】
Ⅱ)財務推移 直近五年
Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→該当: 加点あり(1点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→該当: 加点あり(1点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→該当: 加点あり(1点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→非該当: 加点なし(0点)
「直営」で成功した企業のひとつだ。
提供商品は異なるものの、
世界最大のハンバーガーチェーン、マクドナルド【MCD】が、
「フランチャイズ」で成功したのとは対照的である。
成功のアプローチはひとつではないということの表れである。
スターバックス【SBUX】の株価推移を見てみよう。
FY2018通期決算を受け、株価の急上昇が顕著であったが、
ここにきて、利益確定の売りが殺到している。
これまでの株価上昇を支えてきた要因のひとつは、
フリーキャッシュフローの急成長である。
FY2014においては、フリーキャッシュフローがマイナスであった。
これが、FY2018においては、
売上高に占めるフリーキャッシュフローの割合が、
40%を占めるまで成長した。
積極的な先行投資による事業伸長の段階から、
安定成長の段階への道筋が明確になったと判断できる。
懸念材料があるとすれば、
主要仕入原材料「コーヒー豆」の原価高騰である。
コスト上昇分を吸収する企業努力を続けてきたものの、
ついに2019年2月、日本国内店舗において、8年ぶりに値上げを実施した。
ドリンクメニューの約3割について、10円から30円の値上げとなった。
スターバックス【SBUX】の原点は、
最高品質のコーヒーの追求、
憩いの場「サードプレイス」としての店舗のさらなる発展と成長である。
この原点を死守するため、値上げに踏み切らざるを得なかったのであろう。
「品質優先」か、「価格優先」か、同社の原点に立ち返れば、
「品質優先」を採用するのは当然のことといえよう。
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。
投資決定は自己責任でお願いいたします。
そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。
銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!