【銘柄格付】 テスラ【TSLA】Tesla, Inc. 2019年10月1日終値

エディ
常にあるべき姿を追求し、変えるべきは変えていく。

そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。

銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!

ドルチェ
今回は、電気自動車メーカー、
テスラ【TSLA】を独自基準で銘柄格付します。

【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。

Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】

Ⅱ)財務推移 直近五年

Ⅲ)審査

①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース

→非該当: 加点なし(0点)

②【売上高】
直近五年で一貫して増加

→該当: 加点あり(1点)

③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加

→非該当: 加点なし(0点)

④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース

→非該当: 加点なし(0点)

⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持

→非該当: 加点なし(0点)

エディ
テスラ【TSLA】は、
起業家イーロン・マスク氏がCEOを務める電気自動車メーカーである。

彼の経営者として不適切な言動は、
会社の先行きに不安を抱かせるに充分なものがある。

企業分析をする際、私が最も尊重するのは「定量分析」である。
つまり過去の実績数値を重視する。

テスラ【TSLA】の定量分析から言えることは「不安定」の一言である。

増資を重ね、売上高を伸ばしているにもかかわらず、
フリーキャッシュフローがマイナスに推移しており、
安定とは程遠い財務状況である。

定量分析の対極に「定性分析」というアプローチがあるが、
経営者の言動が、企業の評価に多大な影響を与えていることを考えると、
ここまで定性分析を意識させる企業も珍しい。

テスラ【TSLA】の電気自動車普及に必要なことは、
急速充電器「スーパーチャージャー」の増設である。

少なくとも、既存のガソリンスタンドに標準設置させるくらいの勢いで、
増設を推進することが求められる。

電気自動車そのものの開発費用も莫大なものがあるが、
走らせるためのインフラ整備にも膨大な費用負担が予想される。

つまり、一種の電力会社の機能が必須となるわけだが、
一社で負担するには重すぎる負担だ。

懸念するのは「スーパーチャージャー」が自社専用となっていること。
これがかえって仇となりはしないか。

自社専用ではなく汎用性を持たせて初めて、
公共利便性向上のモチベーションが高まり、
官からの支援も受けやすくなると考える。

電気自動車は夢のある話だが、
普及の前途にまだまだ多くの課題が山積していることから、
投資家の立場としては、安易に投資すべきではないと考えている。

財務状況が安定してから投資に踏み切っても決して遅くはない。

今はまだ「投機」の段階であり、
「投資」できる段階には達していないと判断する。

Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。

ローズ
厳正なる審査の結果、テスラ【TSLA】の格付は【一つ星】となりました。
ドルチェ
個人の感想です。運用成果を保証するものではありません。

投資決定は自己責任でお願いいたします。

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