【可能性の追求】マリアRCIの作成工程
前回の続きです。マリアRCIの作成工程を説明いたします。
日次安値の単位は左側、RCIの単位は右側を参照します。
こうすることで、所期の目的のひとつ、
トレンド系とオシレーター系、上下の一体化を図ることができました。
次に、中期のRCIを御覧ください。
中期RCIは穏やかな反応となっています。
では、長期のRCIはどうでしょうか?
反面、短期間の変動には鈍感なところがあります。
それでは、以上に挙げたすべてのRCIを、
一挙に表示するとどうなるでしょうか?
見づらいです。視認性の向上が課題です。
これについて、FXトレーダーの鳥居万友美先生は、
三本の各期間のRCIの「向き」をよく観察すること。
すなわち、上昇パターンか、下落パターンか?
その見極めが売り買いの判断の鍵だ、と説明しておられました。
しかし、初心者の私には、正直そこまでするのは困難でした。
せっかくの先生の説明でしたが、できるだけ面倒なことはしたくありません。
そこで私は考えました。
「すべて合算して、マイナスが極大になったところが、売られ過ぎの極大値だ!」
大雑把と言えば大雑把なのですが、
それでも直感や主観的願望に頼った売り買いに比べ、
客観的事実に基づいた視点で、
大局的に底値のタイミングを判断できることから、
底値買いは充分可能と考えたのです。
そこで、短期・中期・長期、それぞれのパーセンテージを合算することにしました。
三本のRCIを統合したマリアRCIは、
短期・中期・長期の反応度を適度に反映させることに成功しました。
プラス300%からマイナス300%の範囲となります。
●上限値: +100%+100%+100% = +300%
●下限値: -100%-100%-100% = -300%
●「売られ過ぎ」の基準線: マイナス80%の3倍となるマイナス240%を
「売られ過ぎ」の基準線とします。ピンクのラインで示しました。
さらに、ピンクの〇で囲ったタイミング、
マイナス240%からマイナス300%の範囲にあれば、
底値買いの好機とみなします。
ここまでの説明、いかがでしたでしょうか?
ご不明な点がございましたら、なんなりとコメントにお寄せください。
お待ちしております。
それではここで、
私の従姉であり、海軍少将でもあるマリアより、
皆さんに御挨拶をさせていただきます。
長期投資で生き残るには、テクニカル分析を避けては通れません。
まだまだ勉強の最中ですが、皆さんの応援が励みになります。
いつもありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
テクニカル分析について苦楽をともにしてきた間柄です。
とりわけ、RCIのカスタマイズにおいて、大きな貢献を果たしたことから、
カスタマイズされた指標を「マリアRCI」と命名しました。
クリスマスショックのバックテストにおいて、
ペリドットウェーブが底値判定にうまく機能しなかったところを、
補完的役割を果たしたのが、マリアRCIでした。
最後にクリスマスショックのチャートを掲載し、
今回の記事を終えたいと思います。
いつも御愛読いただき、ありがとうございます。
私の記事が、少しでも投資活動にお役に立てれば幸いです。
これからもよろしくお願いいたします。
RCIは、上限値がプラス100%、下限値がマイナス100%となっています。
ずっと値上がりし続ければ、上限のプラス100%に近づいていきます。
ずっと値下がりし続ければ、下限のマイナス100%に近づいていきます。
一般的に、マイナス80%以下で「売られ過ぎ」と判断します。
底値買いのタイミングは、これを利用します。
通常、三つの期間(短期・中期・長期)のRCIを並べて使います。
三本のRCIの組み合わせとなるわけです。
その組み合わせの状態をみて、買い時か売り時かを判断します。
マリアRCIは、三本のRCIの組み合わせを、ひとつに統合したものです。
使いやすいようにカスタマイズした指標です。
これを、エクセルで自作してみました。
今回は、マリアRCIの作成工程を公開します。
(なお、下記工程は、すべて自動化して瞬時に作成できるようにしました。)
下記の計算式をエクセルに入力して、短期・中期・長期の三本を作ってみました。
RCI=(1-[6Σ(x-y)^2÷(n^3-n)])×100
xは価格の順位、yは日付の順位、nは期間中の日数
①短期の期間は5日間
②中期の期間は10日間
③長期の期間は20日間
まず、短期のRCIを示します。