【底値の見分け方】ドキュサイン【DOCU】2021年6月4日現在 日次安値ベース

【底値の見分け方】

今回は、ドキュサイン【DOCU】を例に、
底値の見分け方を探っていきます。

マリア
ドキュサイン【DOCU】のチャートを示します。
2021年6月4日(金)現在、日次安値ベースのチャートです。
エディ
まず、ドキュサイン【DOCU】という銘柄について簡単に説明すると、
クラウドベースで、電子署名のソフトウェアを提供するハイテク企業だ。

次に、底値を考える前提について説明しよう。
ここではシンプルに、テクニカルの視点で底値を考えることにしよう。

①チャートで示されている期間に限定して、底値を考えるものとする。
②同社の決算情報は、一切考慮しないものとする。

つまり、上記のチャートが、
私たちに与えられている情報のすべて、と仮定する。

この限られた情報を利用して、
底値を見つけるとしたら、どういった方法が考えられるだろうか?

マリア少将、思うところを述べてみてほしい。

マリア
はい殿下、まず、チャートから全体として言えるのは、
同社の株価は総じて下落基調にあります。

移動平均MA50のラインが、2021年3月以降、下落を続けています。

したがいまして、今後、さらに安値を更新し、
より深い底値をつける可能性もあるのですが、
今回は、チャートで示されている期間に限定しますので、
その条件でいいますと、底値のタイミングは二度ありました。

エディ
そうだな。黄色い矢印で示した、①と②のタイミングだ。

この二度のタイミングで、共通している点、共通していない点、
ペリドット少佐はどう思うかな?

ペリドット
はい、共通している点は、
マリアRCIが、ともに「売られ過ぎ」を示していることです。

(※当ブログでは、マイナス240%以下を「売られ過ぎ」と判定し、
底値の目安としています)

一方で、興味深いのは、ペリドットウェーブです。

①と②を比べたとき、底値がより深いのは、②です。

それにも関わらず、
ペリドットウェーブは、①には接触していますが、②には接触していません。

(※当ブログでは、移動平均MA50との乖離率マイナス20%を、
「ペリドットウェーブ」と呼んでいます。
このペリドットウェーブを下回るほどの株価下落を、
底値の目安としています)

これが、共通していない点です。

エディ
そう、そこが重要なポイントだ。

もともと「万能な指標は存在しない」と承知した上で、
ペリドットウェーブやマリアRCIを使用しているが、
指摘の事象は、ペリドットウェーブが底値判定にうまく機能しない場合がある、
という好例といえる。

つまり、移動平均との乖離率だけでは、
底値を正確に見極めることはできない、ということだ。

万能ではないという意味では、マリアRCIにおいても言えるだろう。

たまたま今回は、①も②も、底値の目安に合致していたが、
もし、これとは異なるチャートであれば、
底値の目安としているマイナス240%に達しないまま、
底値を付ける場合もあるだろう。

だから、あくまでも目安に過ぎないと割り切ることが必要だな。

マリア
殿下、そうなりますと、
令和式目第四条で定めている「底値でロングエントリー」の条件を、
再考する必要があるかもしれません。

つまり、現状では、
マリアRCIとペリドットウェーブの底値条件を「ともに」満たした場合、
ロングエントリーを発動するとしています。

これを今回のチャートに適用すると、
①の場合はあてはまりますが、②の場合はあてはまらないことになります。

そうなりますと、
「ともに(AND)」ではなく、「どちらか(OR)」のほうが、
底値をカバーする確率が高まります。

エディ
カバーする確率は高まるが、
ロングエントリーの乱発につながる危険がある。

即断はせず、じっくりと、他の事例で検証してみることにしよう。

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