【時間との戦い】待てる者は強い

昔々、あるところに、強気な投資家がいた。

「最高値更新は強いトレンドの証拠!」
「難平(ナンピン)買いなど絶対にしない!」

そう信じてやまない彼は、最高値更新のたびに保有株数を増やしていった。
そういうスタイルで、株を追加購入していった。

ある日、暴落が起こり、
気付いたときには含み損を多く抱える状況となってしまった。

一年が経った。まだ反転上昇の兆しは見えない。

「もう我慢できない」と、持株を売却して損切した。

ところが、売却した途端、
彼の行動をあざ笑うかのように、反転上昇が始まった。

「最高値更新を確認するまでは、絶対買わない!」

反転上昇が始まって、二年後、ようやく最高値更新となった。

「よし、もう一度やり直しだ!」

二年前の損切で、多くの損失が確定してしまったから、
挽回するために、マイナスからの再出発である。

挽回に要する時間は、
その後、彼のパフォーマンスを大きく後退させる「足かせ」となってしまった。

「あのとき、最高値更新の日が来ることを信じて、
ただひたすら待つことができていたら!」

そう後悔したが、後の祭りである。時も金も戻ってくることはない。

人間の命には限りがあるから、投資とは「時間との戦い」といえるだろう。

暴落に遭遇したとき、今後どうなるか不透明な状況では、
不安に苛まれ、含み損の苦しみから逃れたくなるものだ。

だから彼は、待つことができなくなり、損切した。

待つ覚悟なくして、安易に買うことなかれ。
時間との戦いに勝つには、なによりも焦りの感情を克服することが重要だ。

待てる者は強い。

それはそうと、彼の投資手法に疑問を感じた読者も多いと思う。
ではどうすれば良かったのか、考えてみて欲しい。

2 件のコメント

    • 耐え忍ぶものさん、はじめまして。
      コメントいただき、ありがとうございます。
      売却のタイミングは、利確にせよ、損切にせよ、難しい課題ですね。
      タイミングよく最高値で売り抜けることができるのが理想ですが、
      最高値だったかは、後になってみないとわからないというのも事実です。
      そのまま持ち続けていれば、さらに最高値を更新する可能性もありますから。
      そういう意味では、ほとんど誰しもが、売却したタイミングを、
      多かれ少なかれ「惜しい」と感じているはずです。
      それから、もともと私の場合、コロナショックを経験する以前から、
      個別株投資の限界を感じていて、インデックス投資への変更を検討していた経緯があります。
      そのため、コロナショックがあろうとなかろうと、
      どこかのタイミングで、個別株から株価指数ナスダック100【NDX】へ乗り換えるつもりでいました。
      個別株投資としてのマイクロソフト【MSFT】は手放すつもりだったのです。
      しかし、株価指数ナスダック100【NDX】の構成銘柄に、
      マイクロソフト【MSFT】も含まれているわけですから、
      完全に無関係となったわけではありません。
      マイクロソフト【MSFT】が、これからもトップ100の時価総額で在り続ける限り、
      空母に搭載された精鋭百機の一つとして、保有し続けることになります。
      コメントありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

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