【常識が通用しない】尾身茂会長の発言に想うこと

【尾身会長、IOCバッハ会長の再来日を批判】

今、人々にテレワークを要請しているわけですよね。

バッハ会長の挨拶が必要なら、
なぜオンラインでできないのか。

国民にお願いしているんだったら、
オリンピックのリーダー、バッハ会長、なんでわざわざ来るのかと。

普通のコモンセンス(常識)なら(判断)できるはずなんですね。

銀座も一回行ったんでしょうと。

専門家というより、一般庶民として思います。
オンラインでできるんじゃないかと。

新型コロナ分科会 尾身茂会長
2021年8月25日(水)衆議院 厚生労働委員会での発言

東京パラリンピック開会式出席のため再来日したIOCバッハ会長。

尾身会長は、バッハ会長の行動について、
感染対策に対する国民の理解が得られにくくなると厳しく指摘した。

尾身さん、よくぞ言ってくれた。

発言にあったコモンセンス(常識)が通用しないのはなぜか。
一言で言えば、日本が舐められているからだ。

バッハ会長も大概だが、日本の指導層も無力だ。
内弁慶で、何も言えない。

何を優先して行動しているか、コロナ禍でよく見えた。
そして、コロナ禍に東京オリンピック・パラリンピックが重なったことで、
より一層、一般庶民との常識の乖離を際立たせることになった。

日本の指導層は、国民の生命を守ることより、
既得権益・利権の擁護を優先させている。

そういう意味では、
バッハ会長も日本の指導層も同じ穴の貉(むじな)と言える。

日本の一般庶民が不幸なのは、
いざとなったとき守ってくれる存在がいないことに、
このコロナ禍で気付いてしまったことだ。

「五輪貴族」などという言葉が報道されたが、
貴族が貴族たる所以は、ノブレス・オブリージュにある。

つまり、身分の高い者はそれに応じて果たすべき責任と義務がある。

私は、階級社会について肯定的な立場だが、
あくまでも、ノブレス・オブリージュが守られることが前提だ。

さもなければ、単なる搾取社会に堕してしまう。
そこには憎悪と怨念が累積されていく。
そして、社会の不条理から目をそらし、
自分の狭い範囲の利益だけを追求するようになってしまう。
国家の分裂だ。

日本の将来を想うと、
そういった間違った方向に向かっているのを感じて、
心が寒々とする。

私は、投資で財産を増やし、豊かな生活を目指す者として、
自分の財産を増やすことだけに汲々とするのではなく、
国の行く末を憂う心を、最後まで持ち続けていたいと思っている。

日本という国を見限って、
他国に移住する・移住せざるを得なくなるような事態は避けなければならない。

尾身さんは年長の方だが、
今回の発言はかつての古き良き日本人を想起させるような場面だった。

良識を忖度なく発言し、建設的な議論を重ねていくことが、
日本の再建に必須であろう。

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