【あらすじ】
2022年4月1日(金)、物語の主人公エディ王子は、
米国株投資の基本方針について、三度目の改訂に踏み切った。この物語では、基本方針第三版を【令和式目 ver.3.0】と呼ぶ。
改訂のポイントは、リバランス重視。この記事では、その内容を解説する。
米国株投資の基本方針【令和式目 ver.3.0】
基本方針第三版となる【令和式目 ver.3.0】を制定します。
今後は、リバランスを重視した資産運用へ転換していきます。
できるだけわかりやすく解説していけたらと思っています。
ご不明な点がございましたら、なんなりとお問い合わせください。
第一条:運用目的
第一条:運用目的
米国株投資による資産形成を図り、人生百年時代を豊かに生き抜くこと
令和式目の初版以来、一貫した目的です。
第二条:運用目標
第二条:運用目標
宿敵「神聖アケルナル帝国」の採用指数、S&P500【SPX】を上回るリターンを目指すこと
令和式目の初版以来、一貫した目標となっています。
第三条:運用対象
第三条:運用対象
S&P500ブル3倍ETF【SPXL】
レバレッジ、つまり「てこの原理」を利用して、
資産を大きく増やしていきます。
運用対象は、S&P500ブル3倍ETF【SPXL】です。
S&P500【SPX】を基準として、日々の値動きの3倍になるレバレッジETFです。
例えば、一日で【SPX】が「1%」上がれば、【SPXL】は「3%」上がります。
これを「増価」といいます。
反対に、一日で【SPX】が「1%」下がれば、【SPXL】は「3%」下がってしまいます。
これを「減価」といいます。
てこの原理が働いて、上下の振幅が大きくなることがわかります。
注意が必要なのは、あくまでも一日当たりの動きということです。
いわゆる「レンジ相場」にレバレッジETFは弱いです。
上がったり下がったりが連続する場面では、少しずつ値下がりしていきます。
この現象を「逓減(ていげん)」といいます。
このように、レバレッジETFには「増価」「減価」「逓減」という、
三大特性があります。
レバレッジETFの特性を理解して、賢く資産を増やしていきたいと考えています。
なお【SPXL】は、基本方針第二版【令和式目 ver.2.0】から運用開始しました。
引き続き、第三版【令和式目 ver.3.0】でも使用していきます。
第四条:運用戦略
第四条:運用戦略
レバレッジETFのリスク管理を目的として、ポートフォリオのリバランスを重視する
投資の最大の敵は感情です。
激しく上下に変動する相場を見て、感情が沸き起こります。
激しい感情は、衝動的な売買をもたらします。
下落の恐怖に駆られて底値で売ってしまう。
上昇に慢心して高値で買ってしまう。
感情に任せた売買は、大きな危険を伴います。
そこで、リスク管理という視点が求められます。
増価・減価・逓減というレバレッジETFの特性を、
理性をもって使いこなすことが重要だと考えます。
そこで私は、ポートフォリオをリバランスすることが適切だと考えます。
相場変動に応じて、配分比率を調整する仕組みを作るのです。
そこに感情の入り込む余地はありません。
どんなときも、粛々と投資を続けることができます。
これにより、狼狽売りや全力買いの失敗を防ぐことができると考えます。
第五条:運用戦術
第五条:運用戦術
マリアRCIのアラーム発動に基づき、【SPXL】ドローダウンに応じて、リバランスを実施する① “When to Rebalance”
リバランスのタイミングは、マリアRCIのアラーム発動の翌営業日とする② “How to Rebalance”
【SPXL】ドローダウンに応じて、下記の基準に従い、配分比率を調整する
運用戦術の趣旨は、
底値のタイミングを、リバランスのタイミングとして活用することにあります。
理由は二つ。複利効果と節税効果に期待できるからです。
①【SPXL】買付⇒複利効果
(安く買えるときに多く買い、将来花を咲かせる種まきができる)
②【SPXL】売付⇒節税効果
(利確にかかる税金を低く抑えることができる)
従来、底値買いの投入金額は「適宜判断」としていました。
現場の状況判断に委ねられていたのです。
後になって、これは大きな問題だと感じました。
材料視されているニュースに影響を受けやすい。
感情が入り込む隙がある。
リスク管理上、望ましくないと考えました。
そこで「適宜判断」という曖昧さを無くし、
明確な判断基準を打ち立てることにしたのです。
リバランスという概念はそこから生まれました。
具体的には、【SPXL】のドローダウン、
つまり、最高値からの下落率に応じて、
配分比率をどうするか、先に決めてしまうことにしました。
これをまとめたのが、上記の表となります。
【SPXL】の保有比率は、
ポートフォリオの60%以上を保有できるようリバランスします。
そして、どんな暴落でも買い向かえるよう、現金比率に配慮しています。
こうすることで、局所的な判断による偏った売買を封じ込めることができます。
調和のとれた大局的な見通しが立つようになります。
なによりも、常に安定した精神状態で投資を続けることができます。
これがリバランスの最大の利点です。
第六条:ポートフォリオ
第六条:ポートフォリオ
【SPXL】と買付余力から構成されるポートフォリオについて、これを【薔薇の艦隊】と命名する
【SPXL】と現金(買付余力)だけです。
現金(買付余力)を含める理由は、
リバランスの仕組みを運用する際、どうしても無視するわけにはいかないからです。
ちなみに、第二版【令和式目 ver.2.0】では、【SPXL】について、
空母(上値追撃)とイージス艦(底値迎撃)に分類していました。
しかし、今回の第三版【令和式目 ver.3.0】では、
リバランスによる統合運用が可能となったことから、
この分類を廃止することにしました。
第七条:評価方法
第七条:評価方法
資産増加倍率の比較に基づき、パフォーマンス評価を実施する①資産増加倍率の算出方法
資産増加倍率=口座時価 / 口座簿価(米ドル)(単位:倍)
口座時価=評価額+買付可能額(米ドル)
口座簿価=口座入金額(米ドル)②資産増加倍率の比較対象
1)【SPX】フルインベストメント
2)【SPXL】フルインベストメント
3)【薔薇の艦隊】
資産運用の連続性を尊重する観点から、
週次の戦況報告について、
勢力変遷図(資産増加倍率の推移)の起点は、従来通り2021年9月7日とします。
これは「白露の出陣」と呼ばれる【SPXL】初回買付の実施日です。
これを起点として評価を続けていきます。
第八条:運用期間
第八条:運用期間
2022年4月1日から2032年3月31日までの10年間
長い航路となりますが、
薔薇の艦隊の勝利を信じて、雄々しく荒波を乗り越えていきます。
読者の皆様の応援が励みとなっています。
いつもありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。