私たちの課題。
暴落の際「底値でロングエントリー」できるようになること。
そこで、さまざまな暴落を検証しながら、
底値買いの精度を高めていきたい。
題して「底値迎撃演習」だ。
絶妙なタイミングで底値を迎え撃つ。
今回は、コロナショックにおけるナスダック100【NDX】の底値を考察してみよう。
前回の記事でも述べたように、
昨年のコロナショックで、私は底値買いのタイミングを逃してしまった。
その理由はふたつ。
①もっと下がった時点で買うつもりでいた。
②一番底は逃したが、二番底が来ると思ってずっと待っていた。
そういった淡い期待は見事に外れ、好機を逃してしまった。
二度とこういった失敗は繰り返さない。
心に誓った私は、なお一層、テクニカル分析に注力するようになった。
オシレーター系のテクニカル指標のひとつに「RCI」というものがある。
これに独自に改良を加えたものが、「マリアRCI」という指標である。
万能な指標は存在しないと承知の上で、
現時点でもっとも精度の高い指標として活用している。
「マリアRCI」の使い方は簡単だ。
「マイナス240%以下」になったら「売られ過ぎ」と判断し、
底値買いのタイミングとみなす。
上記のグラフは、
直近最高値から、底値を経て、次の最高値更新までの推移を示している。
この期間、マリアRCIが、何回「売られ過ぎ」とアラームを発出したか?
答えは1回だ。
緑の丸で囲んだタイミングに相当する。
1回だけアラームが出た。
緑の丸の位置をよく見ると、
底値到達より若干早い時点からアラームが出始めている。
これは鋭角的に暴落した影響だ。
当時、通算4回に渡り、相次いでサーキットブレーカーが発動された。
この異常な相場の急落を受けて、
マリアRCIは、早い段階からアラームを鳴らし始めたのだ。
マリアRCIの基本原理として、
仮に永遠に下げ続ける相場であれば、
極小値の「マイナス300%」に張り付くことになる。
その張り付きが終わり、浮上を始めたタイミングが、真の底値となる。
基本原理はそうなのだが、
実際の運用で、底値買いのタイミングを正確無比に判定するのは至難の業だ。
上記のグラフを見ればわかるだろう。
完璧であることに越したことはないが、
それでも実用性の観点からすると、充分使える指標といえる。
直感や主観的願望に依存した判断に比べ、
客観的事実に基づいて、底値のタイミングを判断できることから、
底値買いは充分可能と考えている。
多少のタイミングのずれがあっても、それは誤差の範囲内というものだ。
テクニカル指標の持つ「公差」といえるだろう。
よってこれからも、マリアRCIを使用していくつもりだ。