【あらすじ】
物語の主人公、エディ王子はコロナバブルの崩壊を待っている。
それは、底値で買うのが最善だから、という理由である。しかし、エディの妃、ローズはそうは思わなかった。
株価上昇トレンドに乗り損ねることを、なにより心配していた。
株価の正当性を議論するなど、もはや無意味なのか?
と思う時もある。
今はバブルである。
上がるから買う、買うから上がる。
そういった状況だ。
それを重々承知の上で、儲ける人はしっかりと儲けている。
私は、そう割り切りができる人を尊敬する。
願わくば、私もそうありたいと思う。
されど、私は、株価指数CFDの初心者である。
レバレッジを利用して、資産を大きく増やしたいと願う初心者である。
ゆえに、エントリーのタイミングを重視する。
高値掴みで、暴落に見舞われたら元も子もない。
だから、株価が下がりきった底値を待つ。
負けないタイミングを待ち、安全確実にエントリーしたい。
コロナバブルがはじけるのを待つ理由は、そこにある。
私が今恐れているのは、
一言で申さば、機会損失である。
ローズが言うように、暴落が来なかったら、どうするのか?
そのことを、ずっと考えている。
押し目待ちで、押し目が来ないパターン。
底値待ちで、底値が来ないパターン。
手持ち資金を活用することなく、エントリーできずに終わってしまう。
それで良いのか?
ずっと考えている。
上昇トレンドに乗り損ね、後悔する結果になりはしないか?
高値掴みになるかもしれないと分かっていても、敢えてエントリーする。
そういった勇気も求められるのではないか?
暴落に見舞われ、資金を減らす失敗は許されない。
だが、待つばかりではトレンドに乗り遅れる。
勝利するにはリスクを取らねばならない。
私は今、大きな決断を迫られているように感じている。
もし暴落が来なかったらどうするの?