平成十二年、日本政府は、
北朝鮮にコメを送ろうとしておりました。
私は当選まだ二回の議員でしたが、
「草の根の国民に届くのならよいが、その保証がない限り、
軍部を肥やすようなことはすべきでない」と言って、
自民党総務会で、大反対の意見をぶちましたところ、
これが新聞に載りました。
すると、記事を見たあなたは、
「会いたい」と電話をかけてくれました。
「菅さんの言っていることは正しい。
北朝鮮が拉致した日本人を取り戻すため、
一緒に行動してくれれば嬉しい」と、そういうお話でした。
信念と迫力に満ちた、あの時のあなたの言葉は、
その後の私自身の政治活動の糧となりました。
そのまっすぐな目、信念を貫こうとする姿勢に打たれ、
私は直感しました。
この人こそは、いつか総理になる人、
ならねばならない人なのだと、確信をしたのであります。
私が生涯誇りとするのは、
この確信において、一度として揺らがなかったことであります。
総理、あなたは一度、
持病が悪くなって、総理の座を退きました。
そのことを負い目に思って、
二度目の自民党総裁選出馬を、ずいぶんと迷っておられました。
最後には、二人で銀座の焼鳥屋に行き、
私は一生懸命、あなたを口説きました。
それが * * だと思ったからです。
三時間後には、ようやく首をタテに振ってくれた。
私はこのことを、菅義偉生涯最大の達成として、
いつまでも、誇らしく思うであろうと思います。
●2022年9月27日(火)安倍晋三元首相国葬儀
友人代表 菅義偉前首相 追悼の辞より引用
使命
2022年9月27日(火)ANN News 安倍晋三元総理国葬 友人代表 菅義偉前総理 追悼の辞 ノーカット
安倍元総理の国葬がしめやかに執り行われました。
菅前総理の弔辞で会場から拍手が沸き起こり、
素晴らしい国葬になったと思います。
今後、国論を二分する事態を回避するため、
国葬決定に関するルール整備が課題です。