もともと私は、トレジャリーゼロ(米国債)から始めた人間ですので、
♪どんなときも米国株を信じてる♪
という信念を持てる人が、ある意味うらやましいです。
私は、どんなときも、株も債券も自由選択できる、
公平中立の立場で在り続けようと思っています。
最近、金利上昇で債券投資に注目が集まりつつありますが、
実際に債券投資をしてきた経験から申し上げますと、
債券投資のタイミングはまだ先になるとみています。
金利上昇で債券価格は下落するものですから、
今、債券に投資するのは愚策です。
今はまだ金利上昇の初期段階だからです。
米国政策金利の利上げの最終段階になってから、
ゆっくり債券投資を始めるのが賢明だと考えています。
一方、株式相場に目を向けますと、
年初来下落が続き、資金流出が続いています。
昨今の金利状況で、
代替となる金融商品を見つけようと思えば、大変な労力が必要です。
よしんば、それを見つけたとしても、
あくまでも一時的な腰掛程度のものになる可能性が高いとみています。
いずれ再び株に資金が回帰するとみています。
それも米国株に資金が戻ってくるとみています。
その見立てを補強する動画を見つけましたので紹介したいと思います。
米中半導体戦争についての解説動画です。
米国は中国と覇権を競っています。
軍事的な意味でも、経済的な意味でも。
なかでも、「産業のコメ」といわれる半導体について、
中国に覇権を奪われることは、米国の存亡に関わる重大事です。
国家安全保障の観点からしても、
半導体を通して、中国が世界を席巻するようなことは、
米国は決して許さない。
ナンバーワンであること、
在り続けることを重視する米国の国民性からして、
米国には期待が持てます。
これまで長きに渡って、
世界中の投資家から資金が米国株に集まってきたのは、
ナンバーワンを希求する国民性に、
「頼り甲斐」を感じるからだとみています。
米国の競争力の源泉のひとつだと思います。
米国に睨まれ潰される国の株を買うより、
素直に米国株を買うのが合理的な選択だと考えています。
米国の戦略上、
米ソ冷戦終結までは日本も恵まれていましたが、
冷戦終結後、日本を西側陣営に味方につける理由が薄弱となり、
その後の「失われた30年」が実際に日本を苦しめたことを思えば、
米国のしたたかさが実感できるというものでしょう。
だからこそ、投資は初めが肝心です。
どこに資金を振り向けるかで、その後の命運が定まると考えています。
資金の振り向け先カテゴリーを決めるのが戦略だとすれば、
カテゴリー選択後のテクニカル分析やファンダメンタルズ分析は、
あくまでも戦術に過ぎません。
戦略を誤れば、戦術は無駄になります。
繰り返しとなりますが、投資は初めが肝心です。