【逆相関研究】恐怖指数【VIX】投資 価格調整の現実を観察してみた!

GMOクリック証券 米国VIで月に一度の価格調整が実施された!

恐怖指数【VIX】投資を成功させる鍵は、
「月に一度の価格調整額を回避することにある」
と仮説を立てた。

具体的には、
月替わりの直前に決済し、
価格調整額の適用を回避して、
月替わり直後に同じレートで再エントリーする。

果たしてそんなことが可能なのか?

これを検証するため、現実に起こっていることを観察してみた。

GMOクリック証券によると、
価格調整の実施について、下記の連絡があった。


価格調整の現実
月替わりで先物相場は上昇して得したように見えるが、
その分価格調整額で差し引かれる!
つまり相殺!

下記のチャートを見て欲しい。

今回の月替わりで大きく相場が上昇した。
それも「窓」を開けて上昇した。

ならばまるまる儲かるのかと思いきや、そうはいかない。

証券会社は慈善事業ではないから、
きちんとプラスマイナスゼロになるように、
相場上昇分だけ、価格調整額で差し引かれる仕組みだ。
つまり相殺!

やはり世の中、うまい話はないのだ。
これが価格調整の現実だ。

ならば、価格調整額だけでも回避したいので、
月替わり直前で決済して、
月替わり直後に決済と同じレートで再エントリーは可能なのか?

決済するまで毎月の価格調整額は積み重なっていく。

決済までにこれを上回る相場上昇がないと、
結局損をすることになる。

価格調整額は嫌なものだ。
重荷になるものだ。

だから、価格調整額を回避したいと思うのは自然な流れ。

月替わりの直前に決済して、
ノーポジションで価格調整の適用対象から逃れ、
月替わり直後に、
「決済したときと同じレートで再エントリー(買い直し)したい!」
と思うわけだ。

もしそれが可能なら、
毎月の価格調整額の重荷から解放され、
長期保有の道が開けると考えたわけだ。

それが現実的に可能か検証するのがこの記事の目的だ。

実際、再エントリーするにしても、
今回のチャート、「窓」を開けて相場上昇したくらいだから、
この差を取り戻す(決済時のレートまで下落してくる)
には時間がかかるだろう。

問題は、待っている間に恐怖指数が跳ね上がって、
せっかくの利益獲得のチャンスを逃してしまいかねない。

つまり、機会損失だ。
そうなると、多少損してでも、成行で再エントリーすべきなのか?

いや、それもどうかと思う。
窓を開けた高いレートでわざわざ買い直すのは愚かだろう。

それぐらいなら、価格調整額を甘受して、
プラマイゼロで月替わりしても良いのでは?
とすら思ってしまう。

先物の世界は、つまるところ、
「右肩下がり」の世界でどう生き抜くか、ということ。

一ヶ月単位で見れば、恐怖指数【VIX】と乖離している。
すなわち「右肩下がり」が起きている。

やはり、恐怖指数【VIX】とは完全連動していないのだ。

月替わりでリセットされるとき、
下がった分だけ、
あたかも「ぴょんと」相場が跳ね上がっているように見えるだけ。

でも、その分は投資家の利益にはならない仕組み。
価格調整額で相殺される。

報われない。
とても疲れそうな世界だ・・

例えるなら、
下り坂を下りながら、高みを目指すという過酷な世界。

参考までに、
同じ時間軸での恐怖指数【VIX】のチャートを、
下記に掲載しておくことにしよう。

月替わりがあるのとないのとでは、
チャートの形がまったく違うことに気付くだろう。


恐怖指数【VIX】のチャート

結局、恐怖指数【VIX】に完全連動する金融商品はないのか?

そもそも、恐怖指数【VIX】投資に期待するのは、
レバレッジETF【SPXL】との逆相関で利益を上げること。

暴落の到来までゆったりと待つことができることが理想だ。

そういう意味で、
恐怖指数【VIX】に完全連動する金融商品はないのだろうか?

IG証券なら、価格調整額は無いと聞いたが‥
だが、二ヶ月限定だという話だから長期保有は無理か・・

模索は続く。

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