【逆相関研究】恐怖指数【VIX】過去25年間の周期性まとめ

恐怖指数【VIX】の周期性を調査せよ

物語の主人公、エディ王子は、今年の抱負を下記のように掲げた。

「株価暴落への防御の備えを固めたい」

そのために、逆相関となる恐怖指数【VIX】への投資が、
「ヘッジ」として有効であると考えた。

恐怖指数【VIX】投資の必勝法は、
平時に安く買い、株価暴落の有事に高く売ること。

理屈は簡単だが、
実際の運用はそう簡単ではないことが分かってきた。

簡単でないというのは、
株価暴落までじっくり待てない仕組みということ。

それは、毎月課金される「価格調整額」の存在があり、
徐々に資産を目減りさせる。
これが長期保有の阻害要因となっている。

そこで、2022年2月5日(土)、
エディ王子はペリドット少佐に調査を命じた。

調査内容は、恐怖指数【VIX】の周期性について。

すなわち、過去のデータを探り、
安く買って高く売れる周期
(営業日ベースの日数)を確認するよう命じた。

周期が短ければ短いほど、
価格調整額の影響を受けにくくなり、
運用上有利といえる。

反対に、周期が長ければ長いほど、
価格調整額の累積によって資産が目減りし、
運用継続が困難となる。

つまり、周期性を調査することで、
恐怖指数【VIX】への投資が、
現実的に運用可能か検証するのが目的である。

周期の定義について

ペリドット
調査を拝命しましたペリドットです。
よろしくお願いいたします。

周期の確認は、
普段使用しているテクニカル指標「マリアRCI」を流用しました。

基本的な考え方は、
平時の安い時に買い、有事(株価暴落)の高い時に売ること。

つまり、恐怖指数【VIX】を買いでエントリーし、
売りで決済するイメージです。

(新規売規制が実施されているため、
有事に売りでエントリーすることは事実上不可能になっています。
そのため、売りでエントリーするシナリオは想定しません)

具体的には、テクニカル指標「マリアRCI」が、
売られ過ぎ「-240%以下」(≒平時の安い時)から、
買われ過ぎ「+240%以上」(≒有事の高い時)まで、
どれだけ日数を要したか?

この日数を営業日ベースでカウントし、
これを「周期」と定義しました。

調査結果報告 過去25年間の周期性 1997年から2021年まで

ペリドット
過去25年間、1997年から2021年までを調査しました。

A) 最長周期:期間内の周期の最大値(MAX) 413日

B) 最短周期:期間内の周期の最小値(MIN) 13日

C) 平均周期:期間内の周期の平均値(AVERAGE) 92日

D) 中央周期:期間内の周期の中央値(MEDIAN) 80日

所感

エディ
ペリドット少佐、調査ありがとう。
過去25年間のまとめ、大儀であった。

周期の中央値は、営業日ベースでちょうど80日。
月20日稼動換算で4ヶ月ということだ。

率直に言って、4ヶ月は長い。
価格調整額が4回課金されることになる。

採算を考えれば、
課金以上に【VIX】が上昇することが必須となる。

現実的に見て、
これはなかなかハードルが高い。

一度や二度大きく勝つことはできても、
何度か繰り返すうちに、
「大数の法則」が働くから、
最終的に「収支トントンで上出来」といったところか。

結論としては、
恐怖指数【VIX】投資の安定運用は、
現実的に見て、残念ながら困難と判断する。

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