バンク・オブ・アメリカ【BAC】を独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】
Ⅱ)財務推移 直近五年
Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→該当: 加点あり(1点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→該当: 加点あり(1点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→非該当: 加点なし(0点)
バンク・オブ・アメリカ【BAC】は、
米国三大銀行のひとつとして知られるが、
リーマンショックの発生時、株価暴落に直面した。
発生前、2006年11月1日、$53.85をつけていた株価が、
発生後、2009年2月1日、$3.95まで暴落した。
92.7%の下落率である。
そして、10年経過した今でも、依然として最高値を更新できていない。
2019年12月13日終値 $34.44となっている。
米国主要株価指数が最高値更新を繰り返しているなかで、この事実は重い。
ここにきて、さらに新たな懸念材料が生まれている。
2019年12月16日(月)、Bloomberg記事(*)によると、
ソフトバンクグループ(SBG)率いる孫正義社長の巨額投資に対し、
ウィーワーク(WeWork)への投資失敗を機に、
これまで融資に協力してきた金融機関の視線が厳しくなっているという。
ソフトバンクグループへの融資が焦げ付くことを恐れてのことだ。
この問題は、単なる日本国内だけの問題に留まらない。
米国の大手銀行も融資に参画していることが問題だ。
2019年3月末時点の主要借入先を多い順に列挙する。
①みずほ銀行(日本) 5,980億円
②三井住友銀行(日本) 4,490億円
③三菱UFJ銀行(日本) 3,360億円
④ドイツ銀行(ドイツ) 2,060億円
⑤オリックス銀行(日本) 1,900億円
⑥三井住友信託銀行(日本) 1,260億円
⑦シティバンク(米国) 1,230億円
⑧JPモルガン(米国) 1,130億円
⑨バンク・オブ・アメリカ(米国) 1,020億円
ソフトバンクグループの投資事業の蹉跌は、
世界規模の金融危機に発展する危険性がある。
現実化すれば、金融株の暴落は不可避だ。
そうならないことを祈るばかりだが、
自衛策として、金融株への集中投資は絶対にしてはならない。
(*ソースは下記リンクを御参照ください。)
Bloomberg 2019年12月16日記事 「孫社長と銀行の蜜月に変化の兆し、ソフトバンクGの投資手法に疑念」
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。
【二つ星】となりました。
投資決定は自己責任でお願いいたします。
そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。
銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!