ソフトドリンク・スナック菓子メーカー、ペプシコ【PEP】を
独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】
Ⅱ)財務推移 直近五年
Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→非該当: 加点なし(0点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→該当: 加点あり(1点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→非該当: 加点なし(0点)
コカ・コーラ【KO】に対抗する好敵手である。
両雄には業態の違いがある。
コカ・コーラ【KO】が、飲料系一系統であることに対して、
ペプシコ【PEP】は、飲料系とスナック菓子系の二系統から構成されている。
そういう意味では、ペプシコ【PEP】のほうにリスク分散の優位性がある。
ただし、コカ・コーラ【KO】は、
もはやリスク分散すら不要といえるほどの
強大なブランド力を保有していることから、
実質的に両雄甲乙つけがたいものがある。
ペプシコ【PEP】の財務推移を見て感じることは、株主還元に積極的な成熟企業。
自身のブランド力を活用し、
世界各国の飲料メーカーと提携して販路を確保していることからしても、
どこか鷹揚(おうよう)な感がある。
少なくとも巨大IT企業群「GAFA」のような貪欲さはあまり感じられない。
安定性はあるものの成長性に欠けることが難点である。
特に、近年フリーキャッシュフローの減少傾向が懸念材料として挙げられる。
フリーキャッシュフローは配当原資であることから、
毎年増加し続けることが望ましい。
そういった力強い成長性があってこそ、
インカムゲインを長期に渡って享受できるのだ。
ペプシコ【PEP】からはそういった力強さを感じないがゆえに、
長期保有に適した銘柄とは言えないと考えている。
将来、減配リスクに直面する可能性が高く、
その際は、株価も大きな下落に見舞われる危険性が高い。
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。
投資決定は自己責任でお願いいたします。
そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。
銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!