キャピタル・サウスウェスト【CSWC】を独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】
Ⅱ)財務推移 直近五年
Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→該当: 加点あり(1点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→非該当: 加点なし(0点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→非該当: 加点なし(0点)
複利効果検証の目的で薔薇の艦隊に配備していた銘柄だ。
2019年4月2日から2019年7月26日まで保有していた。
同社は、事業開発会社(Business Development Company: 略称 BDC)として、
米国1940年投資会社法(Investment Company Act of 1940)の規制下にある。
中堅企業に投融資した見返りとして得た利益について、
その90%以上を配当として株主還元する仕組みとなっている。
現時点(2019年8月23日終値現在)の配当利回りは、7.19%となっている。
高配当銘柄にもかかわらず売却した理由は、「不安定な財務」にある。
BDCならではの特殊事情もあるのだろうが、
理解困難な銘柄に投資したことを素直に反省し、
「もっと保守的でありたい」と考えを改めるに至った。
そもそも、会計の基本原則として、
配当の原資は「フリーキャッシュフロー」から充当されるべきものだ。
然るに、同社のフリーキャッシュフローは、
大幅なマイナス(社外流出)となっている。
会計の基本原則に照らせば、配当を出せるような財務状況ではない。
では、同社の配当はどこから捻出しているのか?
端的に言えば「増資」と「借入」によるものだ。
私は「配当の持続可能性」の観点から、保有継続は危険と判断した。
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。
投資決定は自己責任でお願いいたします。
そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。
銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!