日本たばこ産業株式会社【JPX: 2914】を独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】
●IVVは、2019年10月28日終値(日本時間2019年10月29日 5:00)
●2914(日本たばこ産業)は、2019年10月29日終値(日本時間2019年10月29日 15:00)
Ⅱ)財務推移 直近五年
Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→非該当: 加点なし(0点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→該当: 加点あり(1点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→非該当: 加点なし(0点)
日本たばこ産業株式会社【JPX: 2914】(以下JTと略す)の前身は、
日本専売公社である。
昭和60年、1985年4月1日、
日本たばこ産業株式会社法(JT法)に基づいて、
日本専売公社のたばこ事業を引き継ぐ形で民営化された。
当時、行財政改革を最重要課題とする中曽根内閣が、
国営企業の民営化を積極的に推進したことによる。
2018年12月31日終了年度のアニュアルレポートによると、
同社の連結子会社を含む事業構成は下記の通りとなっている。
①海外たばこ事業(売上高13,123億円)
②国内たばこ事業(売上高6,214億円)
③医薬事業(売上高1,140億円)
④加工食品事業(売上高1,614億円)
このうち、JTグループの利益に最も貢献しているのは、
①の海外たばこ事業である。
紙巻たばこの主要ブランドは、「Winston」や「MEVIUS」などがある。
女性向けたばこの「ピアニッシモ」も有名だ。
JTの市場シェアをみると、
日本国内で61.8%、
台湾で42.5%、
英国で41.3%、
ロシアで35.6%、などとなっている。
日本国内の禁煙潮流の逆境のなかで、
加熱式たばこ「Ploom TECH(プルームテック)」の全国拡販を展開、
活路を見い出そうとしている。
財務推移をみると、配当は着実に増加を続けている。
同社の株主還元の意欲は強い。
アニュアルレポートにも
「中長期の利益成長に応じた株主還元の向上を図る」と明記されている。
比較として、米国のたばこ会社、アルトリア・グループ【MO】を、
下記リンクにて御参照いただきたい。
株価の下落傾向は、両社とも共通していることがわかる。
株価低迷の度合いは、JTのほうがより深刻だ。
2019年8月18日投稿記事 【銘柄格付】 アルトリア・グループ【MO】Altria Group Inc. 2019年8月16日終値
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。
投資決定は自己責任でお願いいたします。
そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。
銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!
※今回は、米国株ではなく、日本株を取り上げます。