【戦況報告】　2020年4月24日終値

薔薇の艦隊の戦況を御報告申し上げます。

戦況報告は基本週一回を予定しております。

はじめに、薔薇の艦隊の「株価推移」を御報告申し上げます。

直近一週間の動向です。

①原油先物　史上初のマイナス価格
2020年4月20日（月）
米国のWTI原油先物（翌4月21日が取引期限となる5月物）で、
史上初のマイナス価格をつけました。

新型コロナウイルスで経済活動が停滞し、原油の需要が激減しています。
これにより、原油の在庫が急増しています。

原油先物取引の仕組みは、取引期限までに売らないと、
現物（原油）を引き取らないといけません。

実際に原油を引き取る投資家は（ほとんどといってよいくらい）いませんから、
期限直前に損失覚悟で「投げ売り」に走ったとされています。

これを受け、取引時間中に一時、
1バレル＝マイナス40ドル超まで低下する異常事態となりました。
「逆オイルショック」との声も聞かれます。

②新型コロナ肺炎で岡江久美子さん死去
TBS系生活情報番組「はなまるマーケット」の司会を務めた
女優の岡江久美子さんが、
2020年4月23日（木）新型コロナ肺炎で亡くなりました。
トップニュースで報道され、日本中に衝撃を与えました。

③東京　ステイホーム週間
岡江久美子さんが亡くなった同日、小池百合子東京都知事は、
4月25日（土）から大型連休が終わる5月6日（水）までの12日間を
「ステイホーム週間」として、外出を控えて自宅にとどまるよう、
都民や企業などに呼びかけを強化する考えを示しました。

厚生労働省によると、4月25日（土）正午時点で、
日本国内の新型コロナ感染者数は12,829名、死亡者数は334名に達しました。

東京都の感染確認は、12日連続で100人を超えていましたが、
本日4月26日（日）の感染確認は72人となり、
13日ぶりに東京都の1日での感染者数が100人を下回りました。

あらためて、米国株ポートフォリオ「薔薇の艦隊」の運用について、
基本方針をおさらいしよう。

【基本方針】

①目的
薔薇の艦隊は「インカムゲインの最大化」を目的とする。

②アプローチ
薔薇の艦隊は「旗艦」と「護衛艦」から構成されるものとし、
インカムゲインの最大化を図るため、それぞれに異なるアプローチ機能をもたせる。

旗艦：成長軌道検証銘柄（増配ポテンシャルに着目したアプローチ）
護衛艦：複利効果検証銘柄（配当再投資に着目したアプローチ）

③旗艦
旗艦は下記三銘柄とする。

主旗艦：マイクロソフト【MSFT】
第一副旗艦：ビザ【V】
第二副旗艦：マスターカード【MA】

④護衛艦
護衛艦は下記一銘柄とする。

護衛艦：ディスカバー・ファイナンシャル・サービシズ【DFS】

⑤配当再投資
旗艦と護衛艦から得られる配当金については、
これを全額、護衛艦へ再投資する。

⑥追加投入
毎月一回、追加投資資金を護衛艦の買付に投入する。

次に、薔薇の艦隊の「評価額」を御報告申し上げます。

続きまして、薔薇の艦隊の「評価益」を御報告申し上げます。

プラスなら「含み益」、マイナスなら「含み損」となります。

さらに、旗艦三銘柄の「評価益」を御報告申し上げます。

最後に、護衛艦の「評価益」を御報告申し上げます。

薔薇の艦隊の編成は「現状維持」とする。

「空母建造プロジェクト」の進捗報告は、リーダーのマリア少将、よろしく頼む。

プロジェクトの進捗状況について報告します。

まず、殿下の訓示をおさらいします。

殿下の訓示にありますように、
市況の変化を常時観測し、株価暴落の「底値」のタイミングを見極めること。
これが、私たち「空母建造プロジェクトチーム」のミッションです。

2020年4月24日（金）終値現在の直近乖離率は、プラス21%です。

レッドライン（乖離率マイナス150%）に到達しない限り、
現物株から株価指数CFDへの全面切り替えは決断しない。

全面切り替えがあるにせよ、ないにせよ、事前の戦法考察が必要だ。

ペリドット少佐、ナスダック100【NDX】のテクニカル分析を報告せよ。

かしこまりました。

原油先物で史上初のマイナス価格となった影響で、
需給悪化が意識され、米国株式市場にも下落圧力がかかり始めました。

下記のチャートによりますと、
長期移動平均線に沿う形で、揉み合いが続いています。

桃色で囲んだ部分が揉み合いに相当します。

トレードによる「利益の最大化」が目下の課題だ。

これについて、マリア少将はどう考えている？

はい、「利益の最大化」の観点から申しますと、
RCI を積極的に活用すべきと考えております。

理由は、RCI が「売られ過ぎ」「買われ過ぎ」を示す便利な指標だからです。

FXトレーダーの鳥居万友美先生によると、
エントリー後のポジション決済の条件について、
六つの条件を列挙しておられます。

著作権の問題もございますので、すべてを引用するのは控えますが、
このなかで、RCI についてのみ、引用させていただきます。

なるほど、では、今回のコロナショックの場合はどうなる？

3重天井、3重底がどこにあるか、という視点でチャートを見ますと、
コロナショックが起こる前、株価指数がほぼ一本調子で上昇していた頃、
RCI は3重天井をつけていたことがわかります。

下記のチャートで、桃色で囲んだ部分です。

ちょっと待て。

この3重天井は、すでにロングポジション（買い）を持っている人が、
「含み益が増えたのでそろそろ決済しよう」
というときに有効であろう。

つまり、高値で売り抜けて手仕舞う話だ。

そういう意味では、
コロナショックで株価指数が急落したときの利益最大化とは無関係だ。

そうであろう？

仰せの通りです。

では、エントリーのタイミングをどこにするか、
ということが重要になってきます。

ここでは、ローソク足が長期移動平均線を下回ったとき、
ショートポジション（売り）のエントリーをすると仮定します。

下記のチャートで、桃色で囲んだ部分です。

そうなると、ショートでエントリーした後、
我々としては、できるだけ、一番底に近いところで決済したいわけだ。

下記の緑で囲んだ部分だな。
この緑で囲んだ部分で決済すれば（買い戻せば）、
利益を最大化できるというわけだ。

これがもし、長期移動平均線を抜けた段階になってから決済したのでは、
手仕舞うタイミングとして遅すぎる。

橙で囲んだ部分がそうだ。
一番底で利益をあげるチャンスを逃したことになるからな。

はい、そこで、移動平均ではなく、RCI を活用します。

そうは言っても、マリア少将、
下記のチャートで、白で囲んだ部分を見るがよい。

3重底が形成されないまま、一番底が終わってしまったではないか。

ま、それだけ、
今回のコロナショックの株価変動のスピードが速すぎたということだな。

急激に下落し、急激に上昇した。
これまでの「**ショック」では考えられない変動の激しさだ。

従来の経験則をうのみにして、そのまま当てはめていると、
せっかくのチャンスを逃してしまうぞ。

そこで参考になるのが、RCI のメカニズムです。

昨日、2020年4月25日（土）の投稿記事で、
基本二十七陣形の RCI のメカニズムを精査しました。

今回のコロナショックでは、
「第十五陣形」が最も近似したチャートパターンとなりますので、
ここであらためて掲載いたします。

利益最大化のヒントが隠されているように存じます。

特に、紫色で囲んだ部分から、なにか読み取れませんでしょうか？

おっ、こ、これは・・・！

（次週に続く）

チャートの基本形、「基本二十七陣形」につきましては、下記のリンクをご参照ください。

※下記の通り、二回に渡って掲載しています。