川本産業株式会社【JPX: 3604】を独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】
●IVVは、2020年1月29日終値(日本時間2020年1月30日 6:00)
●3604(川本産業)は、2020年1月30日終値(日本時間2020年1月30日 15:00)
Ⅱ)財務推移 直近五年
Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→該当: 加点あり(1点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→非該当: 加点なし(0点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→非該当: 加点なし(0点)
世界中に蔓延しはじめた。
折しも春節で大勢の中国人観光客を受け入れている隣国日本も、
対岸の火事ではない深刻な事態に陥っている。
日本国内では中国人観光客による大量購入でマスクが店頭から消えつつある。
日本の株式市場が新型肺炎でリスクオフに傾くなかで、
需要急増のマスクを製造する企業に注目が集まっている。
今回銘柄格付する川本産業株式会社は、
大阪に本社を置く医療用衛生材料の大手メーカーである。
取り扱い製品は多岐に渡る。
主力のガーゼ、マスクに加え、介護用のシーツや、
工事用耳栓、防護服、病院用感染対策製品等、幅広く手掛けている。
今回の新型肺炎で市場の期待が高まり、
2020年1月30日(木)同社の株価は、前日比プラス19.45%の株価急騰となった。
株価急騰の原因が新型肺炎であるのは誰の目にも明らかである。
新型肺炎で注目される前に集中投資できただろうか?
同社の社員が自社株投資会で積立投資をしていたならまだしも、
社外の一般投資家が、同社の凡庸な財務を見て、
集中投資をしたいとは思わないはずだ。
たまたま昔から保有していて、今回の急騰で儲かった人は幸運だが、
新型肺炎のような災厄を僥倖(ぎょうこう)として待ちわびるような投資手法を、
私は決して美しいとは思わない。
ましてや、後追いで参戦するなどもってのほかで、愚かなことだ。
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。
川本産業株式会社【JPX: 3604】の格付は【一つ星】となりました。
投資決定は自己責任でお願いいたします。
そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。
銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!
※今回は、米国株ではなく、日本株を取り上げます。