天の至宝展 2024 特別展
紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)を展示いたします。
メディアでも話題となった紫金山・アトラス彗星は、
公転周期8万年の長周期彗星とも、
あるいは二度と回帰しない非周期彗星とも言われています。
2023年に中国の紫金山天文台と、
南アフリカ共和国の小惑星地球衝突最終警報システム(ATLAS)
によって発見されたことから、紫金山・アトラス彗星と命名されました。
2024年9月27日に太陽から約 0.39 au(約5800万 km)離れた近日点を通過し、
2024年9月から10月にかけて肉眼でも観測できるほどの明るさとなりました。
紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)
紫金山・アトラス彗星を撮影するため、有給休暇を取得し、
福井県坂井市の三国サンセットビーチへ遠征してまいりました。
雲の合間をぬって、
肉眼でもはっきりと彗星の尾を確認することができました。
備忘録として、撮影データを掲載します。
【撮影対象】紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3; Tsuchinshan-ATLAS)
【撮影日時】2024年10月21日(月)18:30-19:00
【撮影地】福井県坂井市三国サンセットビーチ
【カメラ】Canon EOS 6D 冷却改造
【レンズ】PENTAX FA645 MACRO 120mm F4(トリミングあり)
【赤道儀】Vixen GPD
【気温】17℃
【撮影時の星空 星空ソフト「SUPER STAR Ⅳ」より】
三国サンセットビーチ
なかなか天気に恵まれず、
いつもの和歌山県印南町では撮影不可と判断、
好条件の北陸へ向かうことに決めたのは当日未明のことでした。
妻を伴い高速道路を飛ばし、昼過ぎには現地に到着しました。
実は、三国サンセットビーチを訪れたのは初めてであり、
海辺で天体写真を撮影するのも初めての経験でした。
西に広がる日本海、空を遮るものがまったくないため、
西に沈む彗星を撮影するには絶好のロケーションでした。
●三国サンセットビーチの詳細は、下記リンクをご参照ください。
東尋坊
日暮れまでまだ時間的余裕があったことから、
せっかくなので福井の景勝地、東尋坊を観光することにしました。
三国サンセットビーチから少し北、車で約6分のところにあります。
●東尋坊の詳細は、下記リンクをご参照ください。
【俳優 船越英一郎を連想する場所 サスペンスドラマで有名な東尋坊】
【のどぐろかにせんべい 会社の皆さんへおみやげを買いました】
いざ撮影!
妻と相談し、下手に動くことはせず、
当初の三国サンセットビーチで粘り、雲の合間を狙う作戦に出ました。
(地理に疎い北陸を無駄にさまようくらいなら、
当初の場所で粘ったほうがまだまし、という判断)
【撮影機材の極軸合わせ 宵の空に現れた北極星を頼りに機材を天の北極にセッティング】
なかには岐阜からわざわざ来られた方も。
山に遮られて見えにくいので西が開けたここまで来たとのこと。
皆さんそれぞれに苦労なさっているご様子でした。
皆さんとしばし星空談義ができて楽しかったです。
そしてなによりも、
一緒についてきてくれた妻が「彗星見えた!」と隣で喜んでくれたのが、
私にはなによりの思い出となりました。
勝利の宴
撮影成功を祝って、勝利の宴としました。
いかがだったでしょうか。
今回の記事はここまでとなります。
ご覧いただきありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
いつも御愛読ありがとうございます。
今回は、我が王立美術館の特別展を開催いたします。