【逆相関研究】恐怖指数【VIX】の周期性を調査せよ①【ITバブル編】1997年から2006年まで

恐怖指数【VIX】の周期性を調査せよ

物語の主人公、エディ王子は、今年の抱負を下記のように掲げた。

「株価暴落への防御の備えを固めたい」

そのために、逆相関となる恐怖指数【VIX】への投資が、
「ヘッジ」として有効であると考えた。

恐怖指数【VIX】投資の必勝法は、
平時に安く買い、株価暴落の有事に高く売ること。

理屈は簡単だが、
実際の運用はそう簡単ではないことが分かってきた。

簡単でないというのは、
株価暴落までじっくり待てない仕組みということ。

それは、毎月課金される「価格調整額」の存在があり、
徐々に資産を目減りさせる。
これが長期保有の阻害要因となっている。

そこで、2022年2月5日(土)、
エディ王子はペリドット少佐に調査を命じた。

調査内容は、恐怖指数【VIX】の周期性について。

すなわち、過去のデータを探り、
安く買って高く売れる周期
(営業日ベースの日数)を確認するよう命じた。

周期が短ければ短いほど、
価格調整額の影響を受けにくくなり、
運用上有利といえる。

反対に、周期が長ければ長いほど、
価格調整額の累積によって資産が目減りし、
運用継続が困難となる。

つまり、周期性を調査することで、
恐怖指数【VIX】への投資が、
現実的に運用可能か検証するのが目的である。

周期の定義について

ペリドット
調査を拝命しましたペリドットです。
よろしくお願いいたします。

周期の確認は、
普段使用しているテクニカル指標「マリアRCI」を流用しました。

基本的な考え方は、
平時の安い時に買い、有事(株価暴落)の高い時に売ること。

つまり、恐怖指数【VIX】を買いでエントリーし、
売りで決済するイメージです。

(新規売規制が実施されているため、
有事に売りでエントリーすることは事実上不可能になっています。
そのため、売りでエントリーするシナリオは想定しません)

具体的には、テクニカル指標「マリアRCI」が、
売られ過ぎ「-240%以下」(≒平時の安い時)から、
買われ過ぎ「+240%以上」(≒有事の高い時)まで、
どれだけ日数を要したか?

この日数を営業日ベースでカウントし、
これを「周期」と定義しました。

カウントした周期は、下記の四種類に分類して提示いたします。

A) 最長周期:期間内の周期の最大値(MAX)

B) 最短周期:期間内の周期の最小値(MIN)

C) 平均周期:期間内の周期の平均値(AVERAGE)

D) 中央周期:期間内の周期の中央値(MEDIAN)

対象期間を三分割

ペリドット
1997年から2021年までの25年間を、三つに分けることにしました。

(ごめんなさい、だって、一度に調べるのは大変なんだもん!)

①【ITバブル編】1997年から2006年までの10年間

②【リーマンショック編】2007年から2016年までの10年間

③【コロナショック編】2017年から2021年までの5年間

調査結果報告 ①【ITバブル編】1997年から2006年まで

ペリドット
今回は、【ITバブル編】と題して、
ITバブルとその崩壊の時期を含む10年間、
1997年から2006年までを調査しました。

周期性の算出プロセスの開示は、煩雑になるため割愛します。
下記に調査結果のみ報告いたします。

A) 最長周期:期間内の周期の最大値(MAX) 287日

B) 最短周期:期間内の周期の最小値(MIN) 13日

C) 平均周期:期間内の周期の平均値(AVERAGE) 79日

D) 中央周期:期間内の周期の中央値(MEDIAN) 55日

所感

エディ
ペリドット少佐、【ITバブル編】の調査、ご苦労さまでした。
ありがとう。

最短で13日か。
これがいつも起こってくれれば良いが、
中央値が55日だから、ざっくり3ヶ月かかったわけだな。

平時安定のときは、凪の状態が続いて、最長287日もかかった。
つまり約1年。

そんなに長くは保有できないな。
価格調整額の累積で、資金が底をついてしまう。

どこかで見切りをつけるタイミングを決める必要がありそうだ。

ペリドット少佐、次回の報告を楽しみにしているよ。

ペリドット
はい殿下。かしこまりました。

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