アマゾン・ドットコム【AMZN】を独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】
Ⅱ)財務推移 直近五年
Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→該当: 加点あり(1点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→該当: 加点あり(1点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→非該当: 加点なし(0点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→非該当: 加点なし(0点)
驚異的な成長力で小売業界に台頭した。
いまや、世界で知らぬものはいない覇王的存在である。
小売業界だけでなく、出版業界や音楽業界等、多くの業界に対し、
ものの売り方、買い方に大きな影響を与えたことから、
まさに「エポックメイキング」を体現した企業といえる。
では、長期投資に適した銘柄といえるか?と問われれば、
私なら「いや、いえない。投資は手控えたほうがよい。」と答える。
その理由を述べよう。
同社の今後の成長性について、市場が懐疑的になっているためだ。
昨年2018年9月以降の株価推移を見るがよい。
いまだに昨年の最高値 $2,050.50 を高値更新できていない。
これは、他の銘柄と比べても見劣りするパフォーマンスといえる。
わが旗艦三銘柄、マイクロソフト【MSFT】、ビザ【V】、マスターカード【MA】の
株価推移と比較してみれば、その違いは歴然だ。
FY2018通期決算で驚異的な売上高成長、
フリーキャッシュフロー成長を計上しているにもかかわらず、
市場が今後の成長に懐疑的な見方をしている以上、
今後、アマゾン・ドットコム【AMZN】に
キャピタルゲインを求めるのはリスクが高い。
一方、インカムゲインの視点でみても、
もともと「株主還元をしない」と公言していることから、
インカムゲインに期待はできない。
期待できるのはキャピタルゲインのみだが、
上述の通り、市場の期待がかつての輝きを失いつつあることから、
投資は手控えたほうが無難である。
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。
投資決定は自己責任でお願いいたします。
常時不断の見直しを行い、米国株ポートフォリオのあるべき姿を追求していく。
百年戦争(人生百年時代)に勝利するため、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!