パナソニック株式会社【JPX: 6752】を独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】
●IVVは、2019年11月27日終値(日本時間2019年11月28日 6:00)(28日は米国市場休み)
●6752(パナソニック)は、2019年11月29日終値(日本時間2019年11月29日 15:00)
Ⅱ)財務推移 直近五年
Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→非該当: 加点なし(0点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→該当: 加点あり(1点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→非該当: 加点なし(0点)
1918年(大正18年)、
松下幸之助により大阪に「松下電気器具製作所」を創業。
1935年(昭和10年)、
「松下電器産業株式会社」に改組。
1989年(平成元年)、
松下幸之助が逝去するまでの間、
戦後日本の高度経済成長を牽引する名門企業に成長した。
2008年(平成20年)、
現社名の「パナソニック株式会社」に商号変更。
これを機に、日本国内向け「ナショナル」ブランドが廃止され、
グローバルブランド「パナソニック」に統一された。
創業者松下幸之助の残した言葉には、示唆に富む教えが豊富にある。
最近、いいなと感じた言葉を紹介しよう。
松下幸之助 一日一話
2019年10月17日 臨床家になれ
経営、商売というものは、
これを医学にたとえれば、臨床医学に当たると思います。その意味では、これに当たる者はみな、
実地の体験をつんだ臨床家でなくてはなりません。ですから、かりに販売の計画を立てる人が、
自分自身、販売の体験を持たずして、
その知識、才能だけに頼って、いわゆる机上のプランをつくっても、
それは生きたものとはならず、
失敗する場合が多いのではないでしょうか。やはり、臨床の仕事をしていく以上、
実地の体験から入らなくては、一人前の仕事はできにくいと思うのです。この臨床の仕事をしているという心根を
お互いいつも忘れないようにしたいものです。パナソニック株式会社 公式ウェブサイトより引用
パナソニックは、赤字が続いていた半導体事業から撤退することを決断した。
1990年代、世界有数の半導体売上規模を誇っていたが、
近年、韓国や台湾の半導体メーカーの台頭により、
業績悪化、赤字経営に陥っていた。
さらに、直近の米中貿易摩擦で、
中国市場向け車載半導体の販売低迷を招き、
赤字事業の早期撤退を迫られた形だ。
パナソニックの半導体事業は、
台湾の半導体メーカー「ヌヴォトン・テクノロジー」に売却されることになった。
財務推移の第一印象。
青息吐息。
大きな体をなんとか持ちこたえている状態だ。
特に心配なのが、フリーキャッシュフローの一貫した減少である。
ついに、二期連続でマイナス圏内に突入してしまった。
赤字の事業を売却して糊口をしのいでいる。
事態は深刻だ。
それにしても、体力があるうちに、なんとかならなかったのか。
松下幸之助の言葉ではないが、臨床医学の見地から、
適時適切に判断していれば、ここまで症状が悪化することはなかっただろう。
日本を代表する名門企業のひとつであるだけに、復活を期待したい。
その意味でも、今は、増配より再建に注力してほしい。
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。
パナソニック株式会社【JPX: 6752】の格付は【一つ星】となりました。
投資決定は自己責任でお願いいたします。
そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。
銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!
※今回は、米国株ではなく、日本株を取り上げます。