アップル【AAPL】を独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】
Ⅱ)財務推移 直近五年
Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→該当: 加点あり(1点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→該当: 加点あり(1点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→該当: 加点あり(1点)
二つの問題を抱えているため、長期投資の対象から外している。
①流行に移ろいやすい顧客層に依存した収益構造
②優越的地位を利用したサプライチェーンへの圧迫
この意味を説明するため、他社と比較してみよう。
マイクロソフト【MSFT】の場合、
ビジネスの分野で「Microsoft Windows」や「Microsoft Office」といった
デファクトスタンダードを確立しているのに対して、
アップル【AAPL】には、ビジネスでのデファクトスタンダードが存在しない。
ビジネスではなく、あくまでもプライベートが基本だ。
りんごのマークを私も使っているという、
一種の「ファッション」のようなものであって、
その人気は水物であり、しっかりと根付いているわけではない。
だからこそ、顧客をつなぎとめるため、
ブランド力をますます高めなければならない。
いわば「自縄自縛」にとらわれているわけだ。
己のブランドイメージを高めなければならない、そういった強迫観念が、
サプライチェーンへの過剰な要求となって現れているのが問題だ。
顧客を外とするなら、サプライチェーンは内。
同社の内外で、不安要素を抱えている。
長期投資向けにアップル【AAPL】とマイクロソフト【MSFT】
どちらか選べと問われれば、
私は迷わずマイクロソフト【MSFT】と答えるし、
実際にマイクロソフト【MSFT】に投資している。
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。
投資決定は自己責任でお願いいたします。
常時不断の見直しを行い、米国株ポートフォリオのあるべき姿を追求していく。
百年戦争(人生百年時代)に勝利するため、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!