


フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシズ【FIS】を独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】

Ⅱ)財務推移 直近五年

Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→該当: 加点あり(1点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→該当: 加点あり(1点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→非該当: 加点なし(0点)

1968年、システマティクスという社名で創業した金融サービス企業だ。
2003年に現社名となった。
M&Aを繰り返すことで業容を拡大させ、
金融サービスと情報技術(IT)を融合した「フィンテック企業」として、
S&P500の構成銘柄に列せられるまで成長した。
事業セグメントは下記三つ。
なお( )は、FY2018の売上高と比率を示す。
①IFS: Integrated Financial Solutions
北米の金融機関、主に地方銀行向けにカード決済技術等を提供。
($4,401M, 52%)
②GFS: Global Financial Solutions
130ヶ国以上の国際金融機関向けに、情報技術による取引円滑化を支援。
($3,718M, 44%)
③Corporate and Other
企業の間接部門の業務効率化を支援。
($304M, 4%)
情報技術の進展で、フィンテック企業に対する市場の注目が集まっている。
同社の株価はS&P500指数をアウトパフォームしている。
だが、財務推移を見ると、若干不安定な印象を受ける。
また、フリーキャッシュフローの潤沢度について、少し物足りなさを感じる。
2019年12月2日(月)終値現在、株価収益率(PER)は「63.89倍」となっている。
同社の利益に対して買われ過ぎている。
割高だ。
財務が若干不安定だけに、今後の決算内容が悪化すれば、
期待が剥落し、株価急落の危険がある。
よって、同社への集中投資は控えたい。
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。

フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシズ【FIS】の格付は
【二つ星】となりました。

投資決定は自己責任でお願いいたします。

そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。
銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!