三菱地所株式会社【JPX: 8802】を独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】
●IVVは、2019年11月8日終値(日本時間2019年11月9日 6:00)
●8802(三菱地所)は、2019年11月8日終値(日本時間2019年11月8日 15:00)
Ⅱ)財務推移 直近五年
Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→非該当: 加点なし(0点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→該当: 加点あり(1点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→非該当: 加点なし(0点)
日本の都市開発事業に大きく貢献してきた。
これまで手掛けた具体例を挙げる。
①東京丸の内「新丸の内ビルディング」
②横浜みなとみらい「横浜ランドマークタワー」
③大阪うめきた「グランフロント大阪」
旧財閥系の競合、三井不動産や住友不動産との違いについてみてみよう。
三菱地所の強みは、「オフィスビルの賃貸収入」にある。
特に東京丸の内のオフィスビル群が最大の収益源となっている。
対照的に、
三井不動産は「三井アウトレットパーク」や「ららぽーと」といった、
「大型商業施設」を強みとしている。
また、住友不動産は、
高級マンションブランド「グランドヒルズ南青山」を筆頭とする、
「マンション開発」に強みをもつ。
さて、三菱地所の財務推移をみると、
FY2016以降、力強い成長を確認できる。
フリーキャッシュフローが低水準なのはやむをえない。
ビル開発(固定資産取得)のための投資キャッシュフロー。
これは不動産事業の宿命だ。
また、三菱地所の株価は、米国S&P500指数に劣後している。
だが、今年2019年1月以降、上昇基調に転じている。
直近五年とは別に、長期的な株価推移を確認してみたが、
過去、日本のバブル景気に沸いた1987年と、
リーマンショック直前の2007年には、鋭角的な株価暴騰が発生している。
そういった意味で、景気に非常に敏感な銘柄といえる。
問題は、株価天井の見極めが難しいことだ。
過去の株価チャートを見て論じることと、
その時代に生きてリアルタイムで天井を見極めることとは、
まったく別次元の話だ。
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。
三菱地所株式会社【JPX: 8802】の格付は【一つ星】となりました。
投資決定は自己責任でお願いいたします。
そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。
銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!
※今回は、米国株ではなく、日本株を取り上げます。