【銘柄格付】 アルトリア・グループ【MO】Altria Group Inc. 2019年8月16日終値

エディ
開戦の詔勅が発布された今、あらためて銘柄格付を再開する。

常時不断の見直しを行い、米国株ポートフォリオのあるべき姿を追求していく。

百年戦争(人生百年時代)に勝利するため、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!

ドルチェ
今回は、米国首位のたばこ会社、
アルトリア・グループ【MO】を独自基準で銘柄格付します。

【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。

Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】

Ⅱ)財務推移 直近五年

Ⅲ)審査

①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース

→非該当: 加点なし(0点)

②【売上高】
直近五年で一貫して増加

→非該当: 加点なし(0点)

③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加

→非該当: 加点なし(0点)

④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース

→該当: 加点あり(1点)

⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持

→非該当: 加点なし(0点)

エディ
ESG投資の普及に伴い、たばこ会社には逆風が吹いている。

かつて、インカムゲイン投資、
特に「配当再投資戦略の成功事例」として称賛された時代があった。

しかし、今は昔のこと。

すでに時代の潮流は変わった。

国連のSDGs採択を受け、
原則禁煙の流れが世界各国で法制度化されていくなかで、
今後の売上高成長を期待するのは無理がある。

たばこ単価の値上げで売上高を確保する手法も、
そろそろ限界に近付いていると考える。

アルトリア・グループ【MO】は、
世界売上高トップのたばこブランド
「Marlboro(マールボロ)」を保有する名門企業であるが、
今後の経営環境の悪化を見据え、世界最大のビールメーカー、
アンハイザー・ブッシュ・インベブ【BUD】の大株主となるなど、
経営の多角化を模索している。

市場は時代の潮流に敏感に反応している。

株価推移を見てみよう。
2017年5月を頂点に、株価下落が始まり、
途中アップダウンが見られたものの、総じて下落基調が続いている。
市場の期待が収縮していることの表れだ。

一方で、財務推移を見てみると、
同社の株主還元にかける「執念」が伝わってくる。

売上高が頭打ちであるにもかかわらず、
配当支払を総額ベースで毎年増やし続けている。

FY2018通期決算においては、
今後の増配余力を確保するため、
フリーキャッシュフローを大幅に増加させた。

執念には脱帽するが、
潮流に抗うことができるのも時間の問題だ。

長期的な視点に立てば、
安心して保有できる銘柄とは決して言えない。

Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。

ローズ
厳正なる審査の結果、アルトリア・グループ【MO】の格付は【一つ星】となりました。
ドルチェ
個人の感想です。運用成果を保証するものではありません。

投資決定は自己責任でお願いいたします。

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