【銘柄格付】 ネクステラ・エナジー【NEE】NextEra Energy, Inc. 2019年9月30日終値

エディ
常にあるべき姿を追求し、変えるべきは変えていく。

そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。

銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!

ドルチェ
今回は、フロリダの電力会社、
ネクステラ・エナジー【NEE】を独自基準で銘柄格付します。

【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。

Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】

Ⅱ)財務推移 直近五年

Ⅲ)審査

①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース

→該当: 加点あり(1点)

②【売上高】
直近五年で一貫して増加

→非該当: 加点なし(0点)

③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加

→非該当: 加点なし(0点)

④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース

→該当: 加点あり(1点)

⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持

→非該当: 加点なし(0点)

エディ
電力会社は高配当銘柄が多いことから、インカムゲイン投資家に人気が高い。

電力業界同業他社の配当利回りが、
軒並み 4%台と高配当を実現しているのに対し、
今回紹介するネクステラ・エナジー【NEE】は、
配当利回り 2.16%と、若干見劣りする。

なぜか?
それは、同社の株価が急上昇しているからだ。

電力会社を始めとする公益銘柄は、高配当と引き換えに、
株価低迷の憂き目を見ることが多いものだ。

しかし、ネクステラ・エナジー【NEE】は例外的存在。

増配を上回るスピードで株価が上昇している。
結果、相対的に配当利回りが低く見えるというわけだ。

株価推移において、
S&P500指数をこれだけ大幅にアウトパフォームする公益銘柄は珍しい。

一方、財務推移を見てみると、配当支払を毎年増加させている。

しかし、私がネクステラ・エナジー【NEE】に大いなる懸念を感じるのは、
配当原資とすべきフリーキャッシュフローの減少である。

「配当の持続可能性」に問題があると指摘せざるを得ない。

現状、起債と増資で乗り切っている形だが、
いつまでも続けられるものではあるまい。

財務健全性という観点から見ると、
体力が弱まっていることは明らかで、
外からの栄養ドリンクで凌いでいるようなものだ。

私なら投資しない。

もともと財務が健全であるときでさえ、
毎年設備投資の莫大な費用負担がのしかかる電力業界は、
長期的な事業継続に大きなリスクを内包している。

まして、原子力発電の廃炉費用のことを考えると、
なおさら危険で、とても手を出す気にはなれない。

Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。

ローズ
厳正なる審査の結果、ネクステラ・エナジー【NEE】の格付は【二つ星】となりました。
ドルチェ
個人の感想です。運用成果を保証するものではありません。

投資決定は自己責任でお願いいたします。

8 件のコメント

  • エディ王子様、ねずみ男でございます。
    和製バフェット氏のブログにて、10月1日付のコメント拝見いたしました。
    世の中には変わった趣味を持つ者もいらっしゃるご様子。
    そんなに暇なら美食探訪なり、デパート探訪なりすればよろしいかと。
    エディ王子様には是非ともこれからもこのブログを続けて頂きたいと思っている次第でございます。
    (個人的にブログのデザインと設定が美しいので好きな為)
    決してお気を悪くなさいませんよう。
    短気は損気というものでございます。

    • ねずみ男さん、こんばんは。
      薔薇の艦隊のエディです。
      「短気は損気というものでございます。」
      ねずみ男さんのおっしゃる通りです。
      ご指摘いただき、ありがとうございます。
      若い頃はもっと短気でしたから、
      損気という意味は私が一番よくわかっているつもりです。
      これでも、だいぶ丸くなったほうです。
      それから、ブログを始めてからわかってきたのですが、
      どうやら、ブログの世界というのは、
      独特の「ドレスコード」のようなものが存在しているような気がします。
      相手が直接、目に見えないだけに、そういった感覚が余計に鋭敏になるといいますか。
      うまく伝えられなくて申し訳ございません。
      まだまだ、未熟者ゆえ、今後一層、精進してまいる所存です。
      「エディ王子様には是非ともこれからもこのブログを続けて頂きたいと思っている次第でございます。」
      もちろんです。続けてまいります。
      いつもご声援いただき、ありがとうございます。
      「(個人的にブログのデザインと設定が美しいので好きな為)」
      とてもうれしいです。ありがとうございます。
      確かに、ブログのデザインや設定は、私もかなりこだわっております。
      特に、配色は重要と考えておりまして、
      書店で桜井輝子氏の「配色アイデア手帖」を購入し、
      色の組み合わせを研究した結果、現在の配色に落ち着きました。
      メインカラーである、灰色がかったピンク色は、「梅鼠(うめねず)」といいます。
      江戸時代の日本の色です。
      本によると、江戸後期に流行した、紅梅の花のような赤みのある灰色とされています。
      現代日本でも、「ふくさ」等でよく見かける色ですね。
      ちょうど、鼠がねずみ男さんとかぶっているのは奇遇としかいいようがありません。
      また、財務推移グラフの色も、さまざまな組み合わせを試した結果、現在の形となりました。
      私のブログは、読むブログというより、見るブログですね。
      美術館の絵画鑑賞のようなブログを目指しています。
      これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

  • いつも楽しく読ませていただいております。
    少し前のいわゆる2000万円問題の頃から米国株投資を考えて初めて勉強している中でNEEの購入を考えておりました。
    いくつか教えていただけないでしょうか。

    1, 純利益ではなく売上高で評価されている理由はなぜでしょうか?

    2. 他の公益事業銘柄の多くがフリーキャッシュフローはマイナスしている中でNEEは減少しているもののプラスで推移しています。
    EPSは年々向上し配当性向は低下しているので、一株あたりの収益の内で配当は余裕で賄えておりかつキャッシュも確保できていると判断していました。
    しかしエディ様は逆に配当の持続可能性に懸念があると仰られています。
    私のこの認識は間違っているのでしょうか?

    3. 発行済株式数が増加する中でEPSが伸びているということは逆に財務健全性は強まっているのではないでしょうか?

    突然の不躾な質問で誠に申し訳ありませんが、後学のため教えていただけないでしょうか。
    よろしくお願いいたします。

    • かけだし米国株野郎さん、はじめまして。

      薔薇の艦隊のエディです。

      ご愛読いただき、とても嬉しいです。ありがとうございます。
      いただきました御質問につきまして、
      下記に回答させていただきます。

      「1, 純利益ではなく売上高で評価されている理由はなぜでしょうか?」

      まず、私が銘柄格付で採用している指標は、五つあります。
      ①S&P500指数との株価推移比較 
      ②売上高 
      ③フリーキャッシュフロー 
      ④配当総額 
      ⑤フリーキャッシュフロー/売上高

      このうち、純利益に代わる指標として採用しているのは、
      ②売上高ではありません。
      ③フリーキャッシュフローとなります。

      つまり、純利益ではなく、フリーキャッシュフローで評価しております。

      理由は、インカムゲイン最大化を追求する立場から、キャッシュ(現金)を重視しているためです。

      純利益も重要な財務指標です。
      しかし、配当は現金として株主に分配されるものです。

      現金を配る裏付けを何に求めるかを考えたとき、
      純利益の場合、それがそのまま現金として使えるものではありません。
      現金もあるでしょうが、現金以外の姿に置き換わっているものもあります。

      事業活動の結果、自由に使える現金がどれだけあるのか、
      フリーキャッシュフローを配当の原資として考えるのが妥当と考えました。

      「2. 他の公益事業銘柄の多くがフリーキャッシュフローはマイナスしている中で
      NEEは減少しているもののプラスで推移しています。
      EPSは年々向上し配当性向は低下しているので、
      一株あたりの収益の内で配当は余裕で賄えており
      かつキャッシュも確保できていると判断していました。
      しかしエディ様は逆に配当の持続可能性に懸念があると仰られています。
      私のこの認識は間違っているのでしょうか?」

      これも、何を重視するかによって、最適解も異なる問題です。
      私は、「安定的に成長し続けること」を重視している立場です。
      次の会計年度で、フリーキャッシュフローが減少することを、好ましいこととは考えていません。
      常に成長し続けて欲しいという願いがあります。
      もちろん、フリーキャッシュフローがマイナス圏になるのは良くないことです。
      プラス圏を維持して欲しい。そのうえで、毎年増加し続けて欲しい。私は欲張りなのです。
      EPSは、算出式でいいますと、純利益/発行済株式数で求められます。
      私は、上記で述べた理由から、純利益よりフリーキャッシュフローを重視する立場です。
      潤沢なフリーキャッシュフローがまず大前提。
      そのなかで、その一部を配当に充当する。
      (配当だけでなく自社株買いに充当することもあるでしょう。)
      そして、毎年、フリーキャッシュフローが増加し、連れて配当も増加するのが理想の姿です。
      加えて、私が心理的に安心できる姿は、
      「フリーキャッシュフロー>配当総額」を毎年維持すること。
      そういった観点で、NEEの財務推移グラフを見ていただくと、
      FY2017とFY2018、二年連続で、「フリーキャッシュフロー<配当総額」となっています。
      手持ちの自由資金よりも多くのお金を株主に配っているわけです。
      足りない分は、起債と増資でまかなっている状態です。
      私は、こういう姿を好ましいとは考えていません。あくまでも好みの問題です。
      配当の持続可能性に懸念があるというのは、
      起債と増資は、これを続けると、財務体質を悪化させるからです。
      当面工面できても、いずれ行き詰まる。そういった不安があります。
      私は、健全な財務体質を持った、強い企業に投資したい。そういう思いが根底にあります。

      「3. 発行済株式数が増加する中でEPSが伸びているということは
      逆に財務健全性は強まっているのではないでしょうか?」

      EPSを重視される立場であれば、おっしゃる通りだと思います。
      確かに、発行済株式数が増加する中でEPSが伸びているのは、それはそれで良いことだと思います。
      ただし、一般的に、発行済株式数は、希薄化を防ぐ観点から、増加するよりも減少していくほうが望ましいです。
      財務健全性に求める指標については、
      前述の通り、私はEPSの算出要素である純利益よりも、フリーキャッシュフローを重視する立場です。

      最後に、純利益よりもフリーキャッシュフローを重視する決定打となった出来事があります。
      クラフト・ハインツ【KHC】の株価暴落事件です。
      純利益が急増する一方で、キャッシュフローが急減していた事実。
      奇妙で対照的な動きでした。
      純利益よりも、キャッシュフローの変化を重視していた投資家は、
      その後の株価暴落から難を逃れることができました。
      私はもともとKHCを保有していませんでしたが、
      これをみるにつけ、純利益よりもキャッシュフローを重視しよう、という結論に至りました。

      拙い説明で畏れ入ります。
      私もまだまだ駆け出しの初心者です。生涯勉強。
      これからも御質問をどんどんお寄せください。大歓迎です。
      今後ともよろしくお願い申し上げます。

  • エディ様
    ご丁寧な回答ありがとうございます。
    大変勉強になることばかりで自分の認識の甘さを再確認いたしました。

    多くの米国株ブログで勉強していく中で、多くの方が評価指標として純利益、EPS、営業キャッシュフローマージン、配当性向等を採用する中で異なる評価指標を持っておられたので黒船を見たような(見たことはありませんが)驚きと戸惑いを感じたため勢いで質問させていただきました。

    1.純利益から算出されるEPSが配当支払いDPSと対になって評価されているのを常々目にしていたので配当の原資は純利益と考えていましたが、そもそもの純利益の形態まで考えが及んでいませんでした。
    私も配当は重視したいものの一つですのでこの考えを得られたのは大きいです。

    2.配当はもとより株価にとっても企業の安定した成長は必要と言う考えは私も同じです。
    その上で今回回答していただいた内容を踏まえて考えると、エディ様が投資されているVやMAの素晴らしさが際立ちます。
    また、これとは別にフリーキャッシュフローがマイナスしていて配当継続している公益銘柄はなぜ?と疑問が新たに湧きましたが、こちらについては自身の宿題として考えてみたいと思います。

    3.営業キャッシュフローマージンではなく⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】で評価される理由も納得がつきました。
    KHCについては「減配したので売りました」というような記事をどこかで目にした記憶がありますので詳しく調べてみたいと思います。
    今のところキャピタルとインカムの両方がバランスよく期待できる銘柄を考えており、MCD、PG、JNJ、PEP、NEEを候補として考えていました。

    慎重な性分なので機会損失とはなるかもしれませんが、もっと勉強して自分が納得できてから投資してみたいと思います。
    投資もまだしていない立場から偉そうな質問を投げかけたことを心よりお詫びするとともに、格別の感謝申し上げます。
    これからもブログの一ファンとしても引き続き楽しみに拝見させていただきます。
    ありがとうございました。

    • かけだし米国株野郎さん、おはようございます。

      薔薇の艦隊のエディです。

      早速の御返信、ありがとうございます。

      「黒船を見たような」

      最大級の賛辞をいただいたような気分です。嬉しいです。

      私は天邪鬼な性分です。人の言うことをうのみにしたくない性格です。

      幼少の頃を思い出します。
      算数で、1と9が10になる。
      そういうものだと先生や親から頭ごなしにいわれても、私には受け入れられなかった。
      なぜ、そうなるのか説明してもらわないと、受け入れることができなかった。
      素直ではない、物覚えが悪い子のように、周囲から見えたかもしれない。
      「わからない!」といって、頑として受け入れず、困らせていましたから。

      三つ子の魂百まで。

      独自基準で銘柄格付しているのも、天邪鬼な性分がなせるわざでしょう。

      ただし、私は、この独自基準が唯一絶対などとは考えておりません。

      あくまでも、五つの指標から審査した場合の結果にすぎません。

      決して万能ではないことは、私が一番よく承知しています。

      妄執による売買判断を避け、
      客観的に銘柄を見つめるうえで、有効なツールのひとつという位置付けです。

      「フリーキャッシュフローがマイナスしていて配当継続している公益銘柄はなぜ?」

      これは、私も感じる素朴な疑問です。
      市場はなぜ、それでも買い進めるのだろうか?
      私なりにこれから少しずつ、そのあたりの仕組みを調べていこうと考えております。

      「KHCについては「減配したので売りました」というような記事をどこかで目にした記憶があります」

      減配リスクを事前回避する意味でも、フリーキャッシュフローのチェックは欠かせません。

      「今のところキャピタルとインカムの両方がバランスよく期待できる銘柄を考えており」

      そうですね。何を求めるかは人それぞれです。
      翻って、私の旗艦三銘柄(MSFT、V、MA)は、一見、キャピタルゲイン目的と思われがちです。

      確かにキャピタルゲイン目的で買っている人も多いことでしょう。
      しかし、私の場合は、インカムゲイン目的です。

      長期保有による、増配ポテンシャルに期待をしている立場です。
      配当成長が実利上の主眼です。
      含み益は、あくまでも、いざという時の「お守り」です。

      それから、
      「保有しないで考える」のと、
      「保有してから考える」のとでは、
      見える風景が異なります。

      私の場合、幾多の艦隊再編(ポートフォリオの入れ替え)を経て、現在の形となりました。
      試行錯誤のなかから、色々なことを学んできました。まだまだ知らないことは沢山あります。

      私にとって、現時点の最適解です。
      しかし、現時点の最適解が、未来永劫、有効であり続ける保証はどこにもありません。

      そういう意味で、初めから「ずっと俺はこれでいくんだ!」と永久保有に固執するのは愚の骨頂です。

      だからこそ、常にあるべき姿を追求する必要があるのです。

      これを面倒と感じるのであれば、
      個別株ではなく、ETFに投資することをお勧めします。
      管理の手間が軽くて済むからです。

      私も過去、ETFを保有していた時期がありました。
      しかし、ETFを上回るパフォーマンスを示す個別株の存在。
      煩悩に苦しむ私は、ETFから個別株の道へ転向しました。

      「投資もまだしていない立場から偉そうな質問を投げかけたことを心よりお詫びするとともに」

      いえいえ、お詫びなど不要です。
      こういう議論はもともと大好きなので、
      少しでも疑問に感じましたら、いつでも質問してください。
      お待ちしております。

      私にとっても、自分を振り返る良い機会になります。

      今後とも、よろしくお願い申し上げます。

  • エディ様
    毎回ご丁寧な返信ありがとうございます。
    頭でっかちになりがちなのが私の悪いところです。
    習うより慣れろですね、しばしば言われます。
    性分と合わせインターネット上の情報量の多さに混乱しているのもまた事実です。
    現代の良い点であり弊害でもあると思っております。
    今一度自身の求める姿と今までに得た情報を整理し直してみようと思います。
    今回は丁寧なご回答をいただき改めて感謝いたします。

    • かけだし米国株野郎さん、こんばんは。

      薔薇の艦隊のエディです。

      大変熱心な勉強家なのですね。

      「習うより慣れろ」

      これについて、私が実感しているのは、夜のお姉さんとのやりとりですかね。(笑)

      投資に加えて、多方面に興味を持つと、
      思考の幅が広がるだけでなく、
      複眼的な観点で物事をとらえることができるようになりますね。

      夜のお姉さんからも色々なことを学びました。(まだ言うか、ですね。)

      真面目な話、遊びは大事です。
      ふざけることと、遊ぶことは違います。
      遊びも学びの手段です。

      「今一度自身の求める姿と今までに得た情報を整理し直してみようと思います。」

      整理するという意味では、どうでしょう、
      例えば、私のように、ブログを始めてみるのはいかがでしょうか?

      自分の考えを発信することで、自身の求める姿を客観視できるようになりますし、
      人に説明する過程で、情報の整理にも役立ちます。

      ブロガーデビューの暁には、
      わが「自由投資同盟」に迎えますので、いつでもどうぞ。

      それはともかく、またなにかありましたら、
      いつでもコメントしてくださいね。

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