今回は、世界二位のクレジットカード決済会社、マスターカード【MA】の底値を考察する。
Ⅰ)底値迎撃のタイミング テクニカル指標「マリアRCI」
クレジットカードの手数料の高さという点においては、
マスターカード【MA】も同罪といえば同罪だ。
なぜアマゾン【AMZN】がビザ【V】だけを排撃するのか、
その合理的な理由を知りたいものだ。
世界首位のビザ【V】を叩けば、見せしめになると思っているのか。
手数料という阻害要因を除去し、
自社の価格決定力の優位性を示したい思惑が見える。
それにしても、マスターカード【MA】のチャート、
方向感を失ったグライダーを見るようだ。
嫌なチャートだ。
Ⅱ)底値迎撃の投入金額 ドローダウンの規模
ペリドット少佐より報告します。
どっちつかずの長期低迷が、長期保有者にとってストレスの主たる原因だ。
こういうとき、高配当銘柄であれば、
低迷している期間も、多くの配当を得ることでストレスが緩和される。
だが、マスターカード【MA】は成長株と見なされてきたから、
株価上昇に増配が追いついてこなかった。
配当利回りは低い。
直近で約0.51%だ。
Ⅲ)所感
競合のビザ【V】に打ち勝って、もっと株価を上げてもいいはずだけど・・
「アマゾンマスターカード」というクレジットカードが発行されている。
アマゾンとマスターカードは仲良しの関係だ。
ただ、市場(投資家)がマスターカード【MA】に対して、
高評価(株価上昇)を与えない理由は二つあると考える。
①新型コロナの影響。コロナ前の旺盛な需要回復が見込めないため。
②競合のビザ【V】と同様に、クレジットカードの手数料が高すぎるため。
加盟店の負担を重くしていることにネガティブな印象を持ち始めたから。
これまでは、高い手数料が利益の源泉であり、
これが成長株たるエンジンとなってきたわけだが、
そういったポジティブな印象がネガティブに変化すると、
成長株としてのエンジンが機能不全を起こしてしまうというわけだ。
クレジットカードとは異なる後払い決済サービスの台頭もある。
「BNPL(バイ・ナウ・ペイ・レイター)」という決済サービスのことだ。
クレジットカード業界の対抗馬として認知されつつある。
マリア少将より報告します。