ユナイテッド・テクノロジーズ【UTX】を独自基準で銘柄格付します。
【データソース】株価推移は Bloomberg、財務推移は Morningstar です。
Ⅰ)株価推移 直近五年 ※橙はS&P500指数ETF【IVV】
Ⅱ)財務推移 直近五年
Ⅲ)審査
①【株価推移】
直近五年でS&P500指数をアウトパフォーム
※最新終値ベース
→非該当: 加点なし(0点)
②【売上高】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
③【フリーキャッシュフロー】
直近五年で一貫して増加
→非該当: 加点なし(0点)
④【配当総額】
直近五年で一貫して有配かつ増配
※増配は一株ベースではなく総額ベース
→非該当: 加点なし(0点)
⑤【フリーキャッシュフロー / 売上高】
直近五年で一貫して20%以上を維持
→非該当: 加点なし(0点)
①航空宇宙システム事業「Collins Aerospace」(売上高$16.6B)
②民間・軍用航空機エンジン事業「Pratt & Whitney」(売上高$19.4B)
③空調・セキュリティ事業「Carrier」(売上高$18.9B)
④エレベーター・エスカレーター事業「Otis」(売上高$12.9B)
事業再編を進めている同社は、
上記の③と④をスピンオフ(分社独立)させる計画である。
残る①と②の航空宇宙防衛事業に経営資源を集中させる戦略だ。
2019年6月9日、ミサイル開発で知られる軍事企業、
レイセオン【RTN】との経営統合計画を発表した。
2020年、ユナイテッド・テクノロジーズが、
レイセオンを買収する形で経営統合を果たす。
新社名は、「レイセオン・テクノロジーズ・コーポレーション
(Raytheon Technologies Corporation)」となる。
(新会社の株式の約57%を、
ユナイテッド・テクノロジーズの株主が保有する見込み。)
この経営統合により、航空宇宙防衛産業の勢力図が大きく変化する。
売上高で、ロッキード・マーティン【LMT】を上回り、
世界首位のボーイング【BA】に次ぐ、世界二位の航空宇宙防衛企業が誕生する。
経営統合の相乗効果について。
レイセオンの広域ミサイルシステムに、
ユナイテッド・テクノロジーズの全地球測位システム(GPS)の専門技術を
連携させることにある。
イージス艦のミサイル迎撃精度の向上が期待できる。
レイセオンは、先の銘柄格付において、三つ星を獲得した企業だ。
(※下記のリンクをご参照ください。)
株価推移、財務推移、
ともにレイセオンに劣るユナイテッド・テクノロジーズが、
経営統合後、どのような「化学反応」を起こすか、注視していきたい。
2019年10月5日投稿記事 【銘柄格付】 レイセオン【RTN】Raytheon Company 2019年10月4日終値
Ⅳ)格付 ※最高評価は五つ星。最低評価は星なし。
投資決定は自己責任でお願いいたします。
そして、薔薇の艦隊は、必ず百年戦争(人生百年時代)に勝利する。
銘柄格付を通して、前途有望な米国株銘柄を探求しよう!